パーソナルトレーニングジム「Sharez」を運営している岡崎秀哉です。
2015年から「渋谷の個性派パーソナルトレーナー集団」として運営してきた、現Shibuya Fitness Sharezは2018年末をもって解散し、新しい組織体制で動いていくことにしました。
「解散」というと、大袈裟に聞こえるので、いろんな噂や憶測を呼ぶと思いますし、既に僕のところにも「何があったの?」、「Shibuya Fitness Sharez潰れるの?」、「どうしたの?」という連絡が来ています。
そこで、ここに包み隠さず事実を記載しようと思います。
目次
Shibuya Fitness Sharezという組織について(復習)
まず、Shibuya Fitness Sharezという組織について振り返らせて下さい。
2015年、僕は「トレーナー」という仕事をしている人がもっと自由に、もっと幅広く活躍できる場を作ろうと思い、新しい形のジム、新しい形のトレーナーチームを作ろうと考えました。
そこで、企画書のようなものを作り、数名のフリーランスのトレーナーさんに声をかけ、集め始めました。その中から選抜されたのが、岩成トレーナーと山岸トレーナーです。
2015年7月に渋谷でジムを作り、3人でスタートしたのが「Shibuya Fitness Sharez」です。
そこから僕がヘッドハンティングしたり、紹介してもらったりでメンバーは増えていきました。
各トレーナーさんは元々フィットネスクラブやパーソナルジム、個人ジムで業務委託、社員で働いていたトレーナーさんでした。これまでの環境を捨て、よくわからない岡崎のチームに入るという事は勇気もいったと思いますし、覚悟もあったと思います。感謝です。
多い時で2店舗のジムで、フリーランスのトレーナーさん10名程にまで増えました。
月間セッション数は合計1000本を越える時もありました。恐らく全員がSharezにきて、以前よりも売上を伸ばしたと思います。
最も売り上げたトレーナーさんは、月間売上180万に達していました。月間売上100万級のトレーナーは5名輩出しています。
現、もしくは元Sharezのメンバーが出店しているジムは3名で6店舗あります。こういったフリーランスのトレーナーさんの成長は、僕としては一定の成果だったと認識しています。
フィットネス業界外のメンバーのジョイン
しかし、全てが順調だったわけでは決してありません。
これは完全に僕のミスですが、2017年は人事トラブルに見舞われました。僕は数百万を支払うことになり、Sharezチームにも悪い影響を与えました。(詳細は伏せますが)
また、2017年には料金システムの改定も行いました。
その過程で、同郷飛騨高山出身の桂川、元上場企業エンジニア出身、現No.2の伊藤といったフィットネス業界外からの社員のジョインがありました。
本当彼らに助けられましたし、今も助けられています。
2017年 Shibuya Fitness Sharez第2章スタート
そんなこんなでトラブルも乗り越え、僕は新たなチャレンジとして、2017年に「新卒採用」をスタートしました。これが「Shibuya Fitness Sharez第2章」という位置付けです。
一気に6名の社員を雇用しました。多分、周りは「岡崎は気が狂ったか」と思っていたと思います。心配もしていたと思います。
僕としては、元来ギャンブルな事をする性格ではないので、勝算がありましたし、リスクヘッジはしていました。
これまでフリーランスのトレーナーさんの活躍を身近で見てきたし、彼らが何をしているかも見てきた。RIZAPなどでのトレーナー教育の経験もあったので、育成、集客といった部分で手応えを感じていました。
という訳で、2018年春には6名が入社し、トータル20名弱のメンバーで運営していました。フリーランストレーナーと、社員トレーナーのハイブリッド型になった訳です。
新メンバーの集客なども思い通りとはいきませんが、ある程度では推移しています。
また、2018年秋頃には、新メンバーとの息がうまく噛み合わず、悩ましい時期がありました。
2018年冬に何とか立て直し、チームとしていい動きをし始めています。
2019年には、先輩トレーナーがいなくなるので、さらに責任を持って楽しく積極的に動いてもらいたいところです。
2018年 店舗を失う
2018年秋、Shibuya Fitness Sharez2店舗目の「物件の更新ができない」と知らせが来ました。
理由は「音のクレーム」でした。
実は2店舗目の運営をスタートした、2016年夏から、度々、下のフロアの方からクレームが来ており、その度に対処しているという状況が続いていました。
しかし、我々としてもサービスの質を落としたくないので、細心の注意は払いながら運営していました。
しかし、管理会社からはNGが出ました。僕は予測ゼロではなかったので、渋谷での物件探しは常にしていました。
しかし、再開発の影響もあり、家賃は高騰し、オーナーや管理会社も強気でリスクの高い事業を貸したくないのでしょう、なかなか適切な物件は見つかりませんでした。見つかる保証がないのに、無責任に「新しい物件見つけますね!待っててくださいね!」とは言えませんでした。
Sharezのビジネスモデルにおいて、物件の選定はかなり重要だったので、僕は焦っていました。
同時にメンバーにも今後についてヒアリングをしていました。
「物件の状況」、「メンバーの今後の方針」、この2つを考えた時に、僕は「Shibuya Fitness Sharez第1章」の幕を下ろす決断をしました。
つまり、2店舗あったジムのうち、1店舗を失くし、トレーナーも減らす、という事です。
メンバーのトレーナーは皆さんフリーランスで、Shibuya Fitness Sharezの場所を使って活動しているような状態だったので、活動場所を失ってしまいます。路頭に迷ってしまいます。
僕は、今回の決断に至った理由を説明し、別の活動場所を探して頂くお願いをしました。
「みんなで運営していこう!」とメンバーを集めておきながら、「ジムをなくすから別の場所探してね」と言っている訳です。
当たり前ですが、メンバーからは色々な突っ込みを受けました。しかし、僕としては誰よりも考えた末の結論だと自負していたので、一切考えを変えませんでした。
2019年 Shibuya Fitness Sharez第3章スタート
一応無事、メンバーは次の活動場所が確定し、2018年末、Shibuya Fitness Sharez第1章の終焉、「Shibuya Fitness Sharez解散」に至りました。
- 2015年、3人でスタートしたShibuya Fitness Sharez第1章。
- 2017年、フリーランス+社員のハイブリッド型になったShibuya Fitness Sharez第2章。
- 2019年、社員のみで、Shibuya Fitness Sharez第3章としてスタートします。
2015年からスタートして、こんなにコロコロ色々変わってるチームないんじゃないかと思います。本当にメンバーには迷惑をかけていると思います。
「何がしたいんだ?」と突っ込まれた事もありますが、僕のビジョンは最初から変わっていません。
「可能性を広げる」
フィットネスを通じて、お客様はもちろん、サービス提供者であるトレーナーの人生の可能性も広げる。もっと言えばフィットネス業界の可能性を広げる。
ここに向かって、チャレンジを繰り返すのみです。形や手段にこだわっている訳ではありません。
2019年は、
- 2018年末にスタートした新規事業を伸ばす
- スクール事業のブラッシュアップ
- パーソナルトレーニング品質向上
- メンバー全体のレベルアップ
- メンバー内からの新規事業の創出
今後も何が起こるか楽しみにして頂ければと思います。
「Shibuya Fitness Sharezマフィア」を作る
シリコンバレーで、ペイパル出身者で成功している起業家が多いことから、「ペイパルマフィア」と呼ばれているそうです。
日本のフィットネス業界にそういうところってまだないと思うので、僕はフィットネス業界で、「Sharezマフィア」を作るつもりです。
ですので、Sharezから巣立った皆さんにも活躍して頂かないと困ります。皆さんの活躍に期待し、何かできる事があればしっかり協力できる英気を養っておきたいと思います。
これが「Shibuya Fitness Sharez解散の全貌」と「Shibuya Fitness Sharezの今後」についての表明です。
今後のSharez、そしてSharez卒業メンバーの活躍にご期待ください!