パーソナルトレーニングジム「Sharez」を運営している岡崎秀哉です。
フィットネスの業界には「経営者はたくさんいても起業家は少ない」と個人的には思っています。
いわゆるベンチャー企業界隈の方の基準から見ると、恐らくそれは間違いないでしょう。
僕はSharezの代表として、トレーナーの可能性を広げるべく、「フィットネス×起業家」というフィールドにチャレンジしています。理由は単純にオモロイからです。
その過程で多くのプレゼンテーションの機会をいただきました。
目次
これまで実施したプレゼンテーション
NewsPicks主催 起業家グランプリ「メイクマネー 」
これは300以上の事業アイデアから12のファイナリストが選出され、大物審査員達を前に番組としてプレゼン。
プレゼン時間は2分、質疑応答8分。
参考
起業家グランプリ「メイクマネー」
NewsPicks番組収録にてプレゼン
お相手はホリエモン、Showroom前田社長、古坂大魔王の3名。
30分間、事業の進捗状況とディスカッション。
デロイトトーマツ社ピッチイベント
プレゼン5分、投資会社&デロイトトーマツ社の方から15分ずつフィードバック。
某アクセラレータープログラム最終審査
100以上の事業アイデアから20社を選出。さらにそこからプレゼンにて8社を選出。
プレゼン3分、質疑応答7分。
- その他東京都などの認定を申請する際に数回プレゼン
- ベンチャー経営者、エンジェル投資家、ベンチャーキャピタルなどに数回プレゼン
その中で、比較的良い評価を頂けたこと、そして他のプレゼンターを見ていて、事業内容以外の部分で、こういった場において必要な要素について気づいたことがあります。
それは「自信と謙虚さのバランス」が大切であるということ。
非常に手前味噌になってしまいますが、僕は比較的そのバランスが良かった印象を与えられたのではないか、と思っています。
どういうことかと言うと……、
自信過剰過ぎたりして、審査員の方の質問に対して「あー言えばこー言う」的な態度になってはいけません。
自社に不足している点は正直に不足してると言い、良いアドバイスに対しては感謝の意を示すことです。
もちろん事業内容が浅く、自信無さ気なのはもっとNGです。ある程度自信を持って堂々と立ち振る舞い、かつ謙虚な姿勢でいるというのは意外と難しいことなのかもしれません。
自分の過去を振り返ると
学生時代
僕自身を振り返るとこんな過去があります。
僕は中学時代にスポーツにおいて結構いい感じの成績を残していました。それは先生などに指導してもらったり、仲間と切磋琢磨したというより、我流で練習をかなりしていたので、自分自身に対して自信を持っていました。
そして、より高みを目指していました。周りも期待していたと思います。
しかし、高校に入るとまさかの全く伸び悩みました。
自信を持っていた僕は「こんなはずはない」と自分を鼓舞し、練習に明け暮れました。周りも多少成績が悪くても「あいつはやってくれる」という期待があったと思います。
当時の僕は謙虚さのカケラもなく、過去の成功体験にとらわれた自信を振りかざしていました。
しかし、結果はいつまで経っても出ませんでした。
そして、大学に入り、僕は心機一転「セパタクロー」というマイナースポーツを始めました。最初は「できるやろ」と自信を持っていましたが、全くのゼロスタートだったので、なかなか上手くいかず、先輩プレイヤーに教えて頂いたり、仲間と練習方法を考えたりして少しずつ上達し、初めて少し謙虚さを持って行動することができた気がします。
そして大学時代はそれなりの結果を出すことができました。この経験が今思えば大きかったです。
社会人以降
社会人になり、フィットネスベンチャーに就職した僕は、大学時代よりもゼロスタートでした。
体育大学出身は僕だけ。関東のそれなりの大学出身で、それなりの競争率を勝ち残ってきた同期達。フィットネスビジネスマン、といったイメージの先輩達。
体育大学出身の筋肉バカ的な存在の僕は、自分の立ち位置を非常に下に感じていました。だからこそ、謙虚さを持って先輩達から学ぶことができました。大学時代と同じく、人から学び、支えられ成長した感があります。
その後のRIZAP時代、FiNC時代もそれは同じでした。
こうして、スポーツという世界の中で、最初は自信過剰だった僕は、徐々に謙虚さを身につけていった気がします。それは謙虚さを持って学ぶことで成長することを実感したからです。
自分の欲求を探る
この原体験に再現性を持たせるとしたら、自分がゼロな環境に飛び込み、謙虚な状態な中でレベルアップしていく経験を積むことだと思います。
つまり、いろんなものにアンテナを張り、ある程度深掘りして取り組んでみる。
さらに、その中で成長し、結果を出す体験をしたいのでそれなりに興味関心がなければいけません。興味関心がないことをそこまで深堀りがなかなかできないので。
まずは入り口は、「興味関心」なのだと思います。
そういった意味では自分の欲求を探るアクションも必要になってきます。そのコツとしては、あまり真面目になり過ぎないというか。
例えば、
- 少し夜時間が空いたら、普段行かない場所に飲みに行ってみたり
- SNSなどで見かけたイベントで興味があったら積極的に参加してみたり
- 休みの日には普段行かないところに行ってみたり
- しない事にチャレンジしてみたり
もちろん、ほとんどが的外れです。「あー行かなきゃよかった」とか「無駄金使った」とか。
でもいいんです。自分の欲求を刺激する行為を続けていくと、「あれ、これ意外におもろいかも」とか「ここまた来たいかも」とかなってきます。
そうなったら少し通ってみたり、深く調べてみたりします。そこから仲間が出来たり、趣味化したり、何か一緒に始めたり、と動きがあったりします。
そんな経験をしていくと、少しずつ謙虚さを兼ね備えた自信が身についていくのではないでしょうか。
まとめ
人間なんて意外と自分のことはわからないものです。
なのに、わかったつもりになって、無駄だと思うことを避けすぎると、いつまでも自分のこともわからないし、自分で作った仮想自分を演じ続ける形になってしまいます。
僕個人の思想としては、人は生きていきながら自分を見つけていくものだと思います。最初から自分なんてものはない、と思っています。
少しモヤモヤしている方などいたら参考にしてみてくださいね!