パーソナルトレーニングジム「Sharez」を運営している岡崎秀哉です。渋谷で素敵なトレーナー達とジムをやっている人です。
人生を語るには全く不足な人間なのですが、睡眠3時間くらいのタイミングで目が覚め、思いついて寝れなくなったので忘れないうちにとパソコンに向かっています。
僕は現在30歳。この年になると同級生の半数くらいは結婚しており、20%くらいは子供もいたりして、年を追うごとに「人生」を意識するタイミングが増えてくる。
パーソナルトレーニングという仕事柄、トレーニングを通じてその人の人生を垣間見る機会が多いのも影響しているかもしれない。
そんな中で僕が常に意識しているのは、成功とか、稼ぐとかよりも「人生をどう面白くするか?」ということ。
目次
人生の面白さとは「幅」なのではないか?
では、人生の面白さとは何なのだろう。
常に意識している僕としては自前の考えがある。それは「人生の面白さとは「幅」なのではないか?」という理論。
とりあえず、この時点では意味不明だと思うので、図で示しながら説明してみたいと思う。
例えば、「昔は偏差値40くらいだった人が努力し、今や一部上場企業で活躍している」と。
ここで重要なのはこの到達点ではなく、その振り幅、レンジ。努力したり、継続したり、苦難を乗り越えたり、そこにエネルギーを割いたり、ストーリーがあったり、その総量が幅である。
その振り幅が「面白さ」なのではないかと。
こんな例を出すと成功することが大切であるようなイメージなのだが、そういう意味ではなく、そのベクトルは何でも良い。もはやヘンテコでも、ネガティブでも良いと思う。
まずはベクトルを探すことから始める
まずは自分から出ているベクトルを探すことから始める。
中国人女性との出会いの例
4、5年前だろうか。20代後半の時に、とある社交場であまりに綺麗でナンパした女性がいた。話しかけると、彼女は中国人だという。
小学生の時に日本に来たそうなのだが、初めて周りから教えられた日本語が「うんこ」だと。僕は「美人」「中国人」「うんこ」という三連単のベクトルで、直感的に彼女を面白いと感じた。
※注:その後彼女とは何も起こっていない、いろんな意味で僕のベクトルは伸びなかった。
学生さんやトレーナーさんからの相談の例
最近、就活中の学生さんや現役のトレーナーさんからもたまに相談を受けることがあるのですが、「この先のビジョンがわかりません」「自分がどんな仕事に興味があるのかわからない」といった内容だったりする。
先述したようにまずはベクトルを見つける作業が大切なのだが、様々な理由から選択肢を自分で狭くしているケースも多いように感じる。
自分のスタート地点を気にしているのだ。例えば、「家庭環境が・・・」とか「頭悪いから・・・」とかである。
実際、僕も中学1年生の時に親が離婚し、その当時僕の地元飛騨高山ではそういったケースはあまり多くなく、劣等感や孤独感を感じていた。
人生の面白さという点ではスタート地点は関係ない
しかし、人生の面白さという点ではスタート地点は関係ないのだ。着地点やスタート地点だけに意識がいってしまうと、どうしても活路を見出せない。目を向けるべきはその振り幅だと考えている。
当時はネガティブに感じていた僕の過去も、今となっては振り幅となっているとポジティブにすら感じる。
大事なのは振り幅
むしろ着地点が一緒であれば、スタート地点が低い方が振り幅はあり、面白い、ということになる。経営者の方なんかでも、面白い人は振り幅があったり。
お世話になったRIZAP瀬戸社長やFiNC溝口社長、マネーの虎で有名な南原社長、ホリエモンさんなんかもそう。
邦画好きを駆使して例えると、映画「ビリギャル」のイメージ。決して有村架純ドリブンな訳ではないです。
ベクトルがなければ作れば良い
相談を受けたりする時に僕が伝えるのは、まずはベクトル探し。
普通に生活していても見つかるものなのかもしれないが、意図的に探しにいった方が見つかりやすい気がするし、ベクトルの数を増やせる。
もちろん、良きベクトルが見つからないこともあると思う。でもいいんです。
ベクトルの数を増やせばその人の幅の総量は大きくなる。その人の人生は面白くなります。
決して無駄にはならないということです。最も勿体無いのは何もしないこと。自分という支点から何もベクトルを出さないこと。その状態は恐らくツマラナイ。
新宿や渋谷の兄ちゃんのティッシュ配りのように、手数が大事だ。
ベクトルの総量が大切
僕自身を例に上げるとスポーツは結構チャレンジしてきている。
野球4年、水泳10数年、自転車2年くらい、陸上6年、スキー4年くらい、セパタクロー4年、筋トレ10年くらい。
いくつかベクトルを作ってみた訳だが、大学時代にセパタクローというスポーツにチャレンジしたことで僕は1つの伸ばすべきベクトルを見出した。
東京とは違い、陸の孤島のような電車も通っていない鹿児島の体育大学、寮生活、貧乏生活ということで部活と学校だけのキャンパスライフ。ドラマ「オレンジデイズ」を見ていた僕にとってはギャップしかなかった。
奨学金はほとんどセパタクローへ。本場タイにも渡り、時間、お金、熱意を投じてきた。これがベクトルを伸ばす行動だったのでしょう。
もちろん、その他のチャレンジしてきたスポーツは無駄ではなく、ベクトルの総量としてプラスになっている。
ベクトルを伸ばしていくと枝が生えるように、別の視点も出てきたり、仲間が出てきたりして。そして社会人になってフィットネスというベクトルを見出す訳です。
ちなみに大学卒業後20代前半に、血迷った僕は異業種交流会や個人コンサルなどにかなり時間とお金を突っ込んでいました。
騙されたり、謎の組織に入りそうになったり、色々ありましたが、今となってはこれらもベクトルの総量化しています。
僕が会社を起こしたのも、チームを作ったのも、フィットネスを、トレーナーという仕事を、お客様の人生を、もっと面白くする為なのだろう。
まとめ
まずはベクトルを探す。ちっちゃいことでも。ふざけたことでも。
周りに反対されても。たくさん作る。最初は凄く些細なスタートで良い。
そしてちょっといいなと思うものは濃くしたり、伸ばしてみる。そして重要なことはスタート地点や着地点ではなく、その数と振り幅。
人に対して接する時も、そんなことを意識すると少し世界が面白く見えてくるかも。