パーソナルトレーナーって稼げるの?【パーソナルトレーナーの成功の秘訣】

トレーナーって稼げるの?【パーソナルトレーナーの成功の秘訣】

パーソナルトレーニングジム「Sharez」を運営している岡崎秀哉です。

会社説明会やSNSを通じて、「パーソナルトレーナーって稼げるの?」と質問をいただくことがあります。

今回は「パーソナルトレーナーの収入」について回答していこうと思います。

パーソナルジムのサービス形態

パーソナルジムのサービス形態

パーソナルジムのサービス形態には、色々なタイプがあります。

指導内容や得意分野はもちろんなのですが、期間や金額などのビジネスモデルに関する点もいくつかに分けられます。

パーソナルトレーナーの雇用形態

パーソナルトレーナーの雇用形態

パーソナルトレーナーの雇用形態もいくつかに分けることができます。

これらには、以下のようなトレードオフが存在します。

  • 安定的な給与や保証があるが、給与の絶対値は少し下がる。
  • 安定や保証はないが、成果報酬によりうまくいけばある程度の給与水準に達する。

「稼げるか?」を議論する際に、もし手取り収入の話だけをするとしたら、「同じ顧客数、単価」の場合は、恐らくフリーランス(業務委託)が高くなります。

フリーランスと社員の比較

フリーランスの報酬

フリーランスの成果報酬は、「売上-場所代=成果報酬」となります。

場所代としては、1回2,000〜3,500円、もしくは売上の30%程度が相場です。

社員、アルバイトの報酬

社員、アルバイトの場合は固定給+インセンティブという形態です。

固定給やインセンティブは、諸々の経費を引いて算出されているものなので、同じ顧客数、単価のケースでは、どうしてもフリーランスの金額よりは低くなります。

よって、フリーランスの方が稼げる可能性は高くなります。

ただし、当たり前の話ですがこれはフリーランスで売れている場合に限定されます。

フリーランスと経営者の比較

では、経営者とフリーランスではどうでしょうか?

経営者の報酬

経営者は稼げそうなイメージがありますが、このビジネスにおいては、「経営者が完全にオーナーかプレイングマネージャーか」、「ジムの規模はどれくらいか」などにより話が異なります。

経営者の場合、売上から経費を差し引き、固定の役員報酬を払い、会社にも利益を残して事業を進めていくので、手取り収入を比較しようとすると非常に複雑になります。

フリーランスの報酬

ここについては別の機会にお話するとして、フリーランスのパーソナルトレーナーはどれくらい稼げるのか?というお話をしていきましょう。

これは凄く単純で、「単価 × 本数 – 経費 = 収入」です。

つまり、単価をどれだけ上げて、どれだけの本数をこなすか、と言うことです。

現在の東京エリアの単価の相場は「7,000〜12,000円」といったところでしょうか。

岡崎の場合

本数はもうこれは完全に人気次第です。手前味噌な話ですが、僕は2015年に月間本数としてはピークを迎え、250本を達成しました。(今は全然そんなにやってません…)

ちなみに何も広告や集客的なことはしておらず、口コミのみです。その近辺の記事は大体月間200本を突破していました。

僕がパーソナルトレーナーの活動を始めたのは2012年。当時僕はフィットネスクラブではなく、個人ジムの場所を借りて3ヶ所程で活動していました。

これだけの本数をこなせたのは、全ての個人ジムで非常に良い条件でお借りできたこと、僕の移動スピードと稼働時間が異常だったこと(良い子はマネしないでね笑)、比較的安い料金だったことだと思います。

あとは当時の師匠からコンサルのような形で指導を受けたり、お客様で色々教えてくれる方がいたり、縁があってディズニーランドやリッツカールトンのサービス研修を受けることができていたことも影響しているかもしれません。

トレーニング指導という面では、自分自身ももちろんトレーニングを実践していたのですが、当時から自分の身体をよくする為にトレーニングしているというよりは、お客様のトレーニングに使えそうな種目を模索したり、同じ種目でも様々なフォームや握り方、ポジションで実験していました。

フリーランスのパーソナルトレーナーの活動

話を戻すと、人気次第で売上が決まってしまうので、フリーランスのパーソナルトレーナーの方は営業に力を注ぎます。

フィットネスクラブでお客様に声をかけて営業したり、困っている人のサポートをしたりします。またスタッフと仲良くなってお客様を紹介してもらえるようにしたりしています。

外部で活動しているトレーナーや自分でジムを運営しているトレーナーも、WebマーケティングやSNSでの情報発信を通じて、自分を知ってもらい、興味を持ってもらい、問い合わせてもらえるようアプローチしています。ここにお金をかけている方もいますね。

上記にも記載しましたが、フリーランスでフィットネスクラブや個人ジムと業務委託契約をして場所を借りた場合の場所代の相場は、1回2,000-3,500円、もしくは売上の30%程度です。

一昔前は、「月間100セッションをこなすと一人前のトレーナー」という風に言われていました。

確かに、相場単価に100セッション行い、場所代相場を差し引くとサラリーマンの給与レベルとなり、生活していける金額となります。その仕事だけで生活していくということを考えると、今もボーダーラインはこの辺りだと思います。

セッション数と顧客数の関係

では100セッションこなすにはどれくらい集客しなければいけないのでしょうか?

仮に1人のお客様がパーソナルトレーニングを週1回受けたと仮定すると、100セッションこなすには25名のお客様が必要だということになります。

ちなみにSharezにもフリーランスのトレーナーが多く在籍しています。

最も売れっ子のトレーナーは1回10,000円以上の単価で毎月コンスタントに150本以上、セッションをこなしています。恐らくこれは日本でもトップクラスだと思います。

Sharezでは、これまで月間売上が100万円以上に達したトレーナーが4名います。

まとめ

「パーソナルトレーナーって稼げるの?」という問いに対しては、「人気があってセッション数が多いトレーナーはある程度稼げる」ということになります。

しかし、現状のパーソナルトレーニングサービスは対面での時間単位の仕事が中心なので、限界はあります。

また、一般の方にとって安い金額ではないので、集客するのはそう簡単なものではないので、「まず社員としてパーソナルトレーニングジムに入社する」というのがスタンダードなキャリアスタートになっています。