パーソナルトレーニングジム「Sharez」を運営している岡崎秀哉です。
現代におけるキーワード的なものをピックアップしてみると、パーソナルトレーナーが結構現在の若者にあっている職業なのではないかと思い始めたので考察してみます。
- 承認欲求、成功体験
- 個の時代
- 信用経済、評価経済
目次
一つ目の承認欲求、成功体験という点
これはコミュニケーションがどこでも手軽になってことにより、人の評価や反応がWeb上、SNS上でどんどんなされるようになった。
これまで見ることができなかった人の日常や考えに触れることができ、それに対してリアクションする。皆さんも自分の投稿や人の投稿に対して、少なからずイイネの数や、コメントの内容が気になるのではないだろうか。
こういった人の反応を気にする流れを「アテンションエコノミー」というそうだ。
社会人になると、通常入社序盤は研修が多くあり、イージーな仕事から任せられる。オブラートに包まず言うと、末端の仕事や雑務だ。
それ自体は仕方のないことだとも思うのであるが、そういった仕事では成功体験や承認欲求はスピーディには得られないし、会社や社会への貢献度を測ったり、実感することは少ないのではないだろうか。(地方の中小企業や、ベンチャーなどは例外かもしれない)
しかし、パーソナルトレーナーの場合、対面で直接的なサービスな為、現場に出るとお客様の反応がダイレクトに返ってくる。金銭だけでなく、特に感情的な部分だ。
これはSNSのイイネとは比べ物にならない程、その人の承認欲求を満たしてくれるだろうし、人の役に立っているという感覚を得るだろう。
「○○kg痩せた!」「○○さんのお陰で肩こりがなくなりました!」といった反応は研修等でインプットしたものを、アウトプットした事に対して、大きな成功体験にもなるだろう。
そういった意味では、社会人としていち早く自信をつけられるビジネスと見ても良いかもしれないのでは。
二つ目の個の時代について
これは字の如く「パーソナルなのでまさに」である。マンツーマンである為、個が価値を生むサービス。パーソナルトレーナーは個人事業主が多いという点をみても、個の時代に合ったビジネスであることがわかる。
働き方も様々で。高額な価格でターゲットを絞ってサービス提供する人もいれば、セミナーやイベントを開催し、キャッシュポイントや顧客との接点を増やしていく人もいる。YouTuberになっている人もいる。
パーソナルトレーナーの仕事には、SNSや口コミがかなり影響する。(もちろんその影響を受けない知る人ぞ知る的なスタイルの方も存在する)
三つ目の信用経済、評価経済
これは上記と被る部分も多いが、会社に所属していても、個人で活動していても、パーソナルトレーナーの場合、各トレーナーをベースとした小さな経済圏が存在する。
どういう事かというと、例えば「○○トレーナーのセッションを受けているお客様経済圏」「そのトレーナーのSNSをフォローしていて投稿を見ている人の経済圏」などという意味だ。我々Sharezのような会社の場合、その経済圏の集合体が会社の経済圏という事になる。
これはこれまでの大規模な会員制の総合型フィットネスクラブではあまり認識しづらかった思想である。
評価経済的になるとどういう事が起こるかというと、○○トレーナーから勧められたサプリメントは購入するが、名前も知らない△△トレーナー から勧められても購入しない、という現象である。
これは信用経済の現れで、サプリメントの品質ではなく、トレーナーへの信用度で判断している。こんな具合だ。
まとめ
もちろん、時代を反映するキーワードとしてブロックチェーン、AI、VR、仮想通貨など他にもあると思うが、とりあえず今回は上記のものを取り上げてみた。
とはいえ、全てのジムがこういった形で成り立っているわけではなく、変化している時流を捉え、それを組織作りに反映している会社は少ない。
Sharezとしては、10年、20年と長く続く、愛される会社、組織を目指しているので、エゴを捨て時代に合わせた変化をポジティブに捉え、先取りした組織作りを目指しています。
上記の「個の時代」「承認欲求」「信用経済」というキーワードを組みつつ、「コミュニティ」「チャレンジ」「循環」といったキーワードをプラスして。