フィットネス業界カオスマップ2024【最新情報】

フィットネス業界カオスマップ2024【最新情報】

パーソナルトレーニングジム「Sharez」代表の岡崎秀哉です。

毎年恒例になっております「フィットネス業界カオスマップ」の「2024年度版」を作成しました。フィットネス業界カオスマップは2019年から毎年作成しており、今回で6年目となります。

昨年度(2023年度)の「フィットネス業界カオスマップ2023」の情報と比較しながら、昨今のフィットネス業界の動向についてまとめています。

フィットネス業界の全体像をつかめる内容となっておりますので、「フィットネス業界で活動されている方、フィットネス業界に興味のある方」は、ぜひチェックしてみて下さい。

フィットネス業界カオスマップとは?

フィットネス業界は、市場規模で「5,000億円程の市場」と言われていますが、上場していたり、売上や会員数などの数値を公開している企業が少ないので、今回は売上規模や会員数ではなく、店舗数が多い順に主要な企業やブランドを選定しました。

カテゴリーは、以下のように分類しています。
※各カテゴリーのピックアップ数は、個人的な判断で「主要だと思われる企業、サービス」で数を決めておりますので、抜けなどはご了承ください。

  • 総合型フィットネスクラブ
    「ジム、スタジオ、プール、スパ(お風呂)」の4点が揃った大型のジム。会員数2,000人以上の規模です。
  • 24時間ジム
    ジムのみで24時間営業のもの(「シャワー、ロッカー、更衣室」はありますが、「スタジオ、プール、スパ(お風呂)」などはありません)。
  • オンラインフィットネス
    PCやスマホを使って、ジムに行かずとも自宅やオフィスにいながら、オンラインでヨガを中心とした様々なエクササイズやレッスンを受講できるサービス。「集団で受けるもの、マンツーマンのもの、食事指導もセットのもの」などがあります。
  • フィットネス系マッチング・シェアリング・SaaS
    「ジムと顧客、ジムと人材」などのマッチングサービスや、時間貸しで使えるレンタルジムなどのシェアリングサービス、「会員管理や売上管理、予約管理、電子カルテ管理など」ができるフィットネス系SaaSがあります。
  • パーソナルトレーナー・インストラクター育成スクール
    未経験からトレーナーになるためのカリキュラムを学べるトレーナー育成スクール、同じく様々なエクササイズの指導ができるようになるインストラクター養成スクールなどがあります。
  • ヨガ・ピラティススタジオ
    「ヨガ、ホットヨガ、マットピラティス、マシンピラティス」などを行うスタジオです。
  • コンセプト型スタジオ
    「暗闇フィットネス、ストレッチ、高齢者向けフィットネス、女性向けフィットネス、低酸素、EMS、加圧、サーキットトレーニング、サーフフィット」などの特徴的なコンセプトを持つスタジオです。
  • パーソナルトレーニングジム
    マンツーマンでトレーニング指導をするジム。「短期集中型、継続型(都度払い・回数券)、継続型(サブスクの通い放題)、セミパーソナルジム」の4つのタイプがあります。

フィットネス業界カオスマップ2024

フィットネス業界カオスマップ2024【最新情報】

各カテゴリーについて、近年の傾向や状況に対する見解を述べていきたいと思います。

総合型フィットネスクラブ

総合型フィットネスクラブカテゴリー

総合型フィットネスクラブは、2020年度〜2023年度まで店舗数減少の傾向でしたが、2024年度は店舗数減少が弱まり、店舗数維持の傾向にあります。

※ルネサンスは、2024年度に「東急スポーツオアシス」を吸収合併したことで、旧東急スポーツオアシスブランドがルネサンスブランドに名称が変わっており、大幅に店舗数が増えています。

※表の上段の数値は「総合型の施設(ジム、スタジオ、プール、スパの4点が揃った店舗)の店舗数」、下段のカッコ内の数値は「総合型の施設の店舗数に、4点が揃ってない店舗(ジムとスタジオのみなど)も含めた店舗数」です(公共施設のジムなどの運営受託施設も含む)。

ブランド名 2020年度
調査時
2021年度
調査時
2022年度
調査時
2023年
11月調査時
2025年
1月調査時
Konami Sports Club
(コナミスポーツクラブ)
180店舗
(383店舗)
151店舗
(データなし)
145店舗
(データなし)
138店舗
(385店舗)
128店舗
(405店舗)
RENAISSANCE
(ルネサンス)
103店舗
(129店舗)
102店舗
(133店舗)
106店舗
(129店舗)
105店舗
(167店舗)
128店舗
(286店舗)
CENTRAL SPORTS
(セントラルスポーツ)
データなし
(244店舗)
133店舗
(242店舗)
データなし
(226店舗)
94店舗
(224店舗)
99店舗
(252店舗)
HOLIDAY
(ホリデイ)
データなし
(97店舗)
データなし
(101店舗)
データなし
(100店舗)
95店舗
(102店舗)
92店舗
(99店舗)
TIPNESS
(ティップネス)
61店舗
(75店舗)
60店舗
(データなし)
51店舗
(データなし)
47店舗
(50店舗)
48店舗
(52店舗)
AXTOS
(アクトス)
データなし
(195店舗)
48店舗
(データなし)
データなし
(183店舗)
50店舗
(175店舗)
46店舗
(171店舗)
スポーツクラブNAS
(スポーツクラブナス)
データなし
(91店舗)
60店舗
(データなし)
データなし
(90店舗)
47店舗
(85店舗)
45店舗
(85店舗)
MEGALOS
(メガロス)
データなし
(49店舗)
22店舗
(42店舗)
データなし
(44店舗)
24店舗
(45店舗)
26店舗
(44店舗)
COSPA
(コ・ス・パ)
データなし
(64店舗)
24店舗
(データなし)
データなし
(30店舗)
21店舗
(31店舗)
21店舗
(30店舗)
イトマン
スポーツスクエア
データなし データなし データなし データなし 19店舗
Jexer
(ジェクサー)
データなし
(45店舗)
17店舗
(36店舗)
17店舗
(データなし)
18店舗
(34店舗)
18店舗
(35店舗)
GOLD GYM
(ゴールドジム)
データなし
(98店舗)
データなし
(102店舗)
データなし
(114店舗)
9店舗
(112店舗)
8店舗
(113店舗)

総合型フィットネスクラブのトップ3は回復傾向、それ以外は停滞している

「コナミスポーツ、ルネサンス、セントラル」のトップ3は、総合型の施設以外の店舗や別事業の展開、公共施設ジムの運営受託などを増やし、黒字化しています。

一方、トップ3以外の企業は店舗数に変化がなく、直近の決算を見ても、「ホリデイ、ティップネス、アクトス、NAS」は赤字の状況で、トップ3とそれ以外の企業で明暗が分かれています。

コロナの影響後、既存事業の総合型ジムにこだわらず、別事業の展開や運営受託の増加を積極的に展開した企業は、徐々に成果が出てきており、そこに舵を切りきれなかった企業は、まだ足踏み状態という結果になっています。

経済産業省の調査でも、「フィットネスクラブの利用者数」という項目において、2018年、2019年のピーク時にまだ戻っていないというデータが出ています。(ここでいうフィットネスクラブは、多くが総合型フィットネスクラブを示しています)

参考 あなたはする派?観る派? ~スポーツ関連産業の動向~経済産業省のHP

24時間ジム

24時間ジムカテゴリー

24時間ジムのカテゴリーは、昨年に引き続き成長しています。

2022年度に急成長した「chocoZAP(チョコザップ)」は、2024年11月の調査時点で1,755店舗となっており、会員数も130万人を超えています。1年前の2023年11月時点では1,145店舗でしたので、1年間で1.5倍に増えており、相変わらずの勢いです。

24時間ジムのカテゴリーの2番手の「ANYTIME FITNESS(エニタイムフィットネス)」も、会員数が100万人に届きそうな勢いで、順調に成長しています。

また、著名フィットネスyoutuberの山澤さんが展開する「FIT PLACE24(フィットプレイス)」は、FC展開で一気に店舗数を増やしており、昨年度から店舗数が5倍近くに増えている状況です。

店舗数が微減しているブランドもありますが、24時間ジムのカテゴリーをトータルで見ると、かなり順調な様子です。

一方、「FiT24(フィット24)」や、総合型フィットネスクラブ大手の「TIPNESS(ティップネス)」が運営している24時間ジム「FAST GYM24(ファストジム24)」は、2022年度から店舗数が減少傾向しているところが気になります。

「FiT24(フィット24)」は全国展開しているものの、各エリアの店舗数がそこまで多くなく、「FAST GYM24(ファストジム24)」の展開エリアは関東のみということ、また、それぞれの料金は月額7,500円〜8,500円とエニタイムフィットネスと同等ではありますが、低価格帯のジムも増えている中で、「エリア、金額」で見たときに選ばれづらくなっているのではないかと考えています。

※下表で、「chocoZAP(チョコザップ)」と「ANYTIME FITNESS(エニタイムフィットネス)」の上段の数値は「店舗数」、下段のカッコ内の数値は「会員数」です。

ブランド名 2020年度
調査時
2021年度
調査時
2022年度
調査時
2023年11月
調査時
2024年11月
調査時
chocoZAP
(チョコザップ)
データなし 532店舗 1,145店舗
(101万人)
1,755店舗
(150万人)
ANYTIME FITNESS
(エニタイムフィットネス)
800店舗 924店舗 1,071店舗 1,100店舗
(80万人)
1,173店舗
(91.6万人)
JOY FIT24
(ジョイフィット24)
268店舗 214店舗 207店舗 208店舗 211店舗
FIT PLACE24
(フィットプレイス24)
データなし 48店舗 211店舗
FIT EASY
(フィットイージー)
55店舗 85店舗 126店舗 146店舗 185店舗
WORLD+GYM
(ワールドプラスジム)
126店舗 116店舗 143店舗 152店舗 158店舗
Life Fit
(ライフフィット)
データなし 35店舗 132店舗
FIT365
(フィット365)
61店舗 83店舗 91店舗 97店舗 122店舗
FiT24
(フィット24)
45店舗 78店舗 128店舗 120店舗 116店舗
Fast Gym24
(ファストジム24)
112店舗 110店舗 111店舗 93店舗 89店舗
RENAISSANCE24
(ルネサンス24)
33店舗 46店舗 68店舗 63店舗 75店舗
HYPER FIT24
(ハイパーフィット24)
50店舗 59店舗 62店舗 61店舗 57店舗
スマートフィット100 36店舗 39店舗 46店舗 47店舗 53店舗
ASSIST24
(アシスト24)
26店舗 31店舗 43店舗 47店舗 49店舗
MIRA fitness
(ミラフィットネス)
データなし データなし データなし 41店舗 47店舗

低価格帯の24時間ジムや付帯サービスについて

24時間ジムカテゴリーとしては、以下の変化が出てきました。

  • 「chocoZAP(チョコザップ)」のような、低価格帯(月額3,000円など)の24時間ジムが増えていること
  • 「chocoZAP(チョコザップ)」や「Fit24(フィット24)」のような、24時間ジムの中で付帯サービス(シミュレーションゴルフ、マッサージチェア、コインランドリーなど)を提供する形が増えていること

低価格にする手段としては、「マシンをハイスペックなものではなく初心者向けのシンプルなものにし、スタッフを配置せず無人化にする、入会手続きなども全てオンラインで完結にする」などの工夫を凝らしています。

付帯サービスに関しては、「何かのついでに運動する、運動ついでに何かする」という形で利用していただけるように、日常生活に関連するもの(コインランドリーなど)であったり、美容やリラクゼーションに関連するもの(マッサージ、セルフエステなど)、趣味に関連するもの(カラオケやシミュレーションゴルフなど)が備え付けられているケースが多いです。

オンラインフィットネス

オンラインフィットネスカテゴリー

オンラインフィットネス全体としては、コロナ期の伸びが落ち着き、オンラインサービスからそれを活かしたDX店舗ビジネスの流れが出てきたり、新しい流れがあります。

今後はAIを活用したサービスなどが増えてきそうです。

SOELU(ソエル)

オンラインヨガ「SOELU(ソエル)」は、2023年11月時点で会員数20万人を突破したと発表していました。

2023年6月から「映像で指導を行い、ヨガやピラティスのレッスンが受けられるDXスタジオ」をスタートし、2025年1月時点で46店舗まで拡大しています。

これはオンラインから店舗ビジネスにシフトしたわけではなく、DXスタジオの会員はオンラインのレッスンも受けられる形になっているので、オンラインサービスの入口にもなっています。

MIRROR FIT(ミラーフィット)

ミラーデバイスを使ったオンラインフィットネスの「MIRROR FIT(ミラーフィット)」は、2024年11月にミラーデバイス1,000台を一気に配布するキャンペーンを打っており、積極的にプロモーションしている印象があります。

また、ミラーデバイスを活かした女性専用のフィットネスサロン「HITORI WELLNESS(ヒトリウェルネス)」の展開もスタートさせました。

CLOUD GYM(クラウドジム)

オンラインパーソナルトレーニングサービスの「CLOUD GYM(クラウドジム)」は、2023年からオンラインパーソナルトレーナーを育成するスクールを開講し、卒業者は「CLOUD GYM(クラウドジム)」のFC店舗として独立できる流れを作っています。

スクールを卒業してFCとして独立し、大きな売上をあげた人も出ているようですので、成長している様子が伺えます。

おうちでカーブス

女性専門、高齢者向けフィットネスの最大手「カーブス」が、オンラインのサービス「おうちでカーブス」を展開しています。

2025年1月時点で会員数は7万人とのことで、2024年1月の決算時には6万人でしたのでこちらも成長しています。
参考 株式会社カーブスホールディングスの第1四半期決算短信

オンラインの食事指導サービス

また、オンラインの食事指導サービスではパーソナル栄養指導サービス「CHONPS(チョンプス)」が成長しています。

栄養士の累計登録者数が、2023年調査時点で890名だったのが、2024年調査時点には2,600名となっています。

また、ジムとの提携も増えているそうなので、成長が伺えます。

マッチング・シェアリング・SaaS

マッチング・シェアリング・SaaSカテゴリー

マッチング

マッチングカテゴリーは、以下の4種類のサービスがあります。

  • パーソナルトレーニングジムとお客様をマッチングするサイト
  • ジム(総合型、スタジオなど含む)とお客様をマッチングするサイト
  • ピラティススタジオとお客様をマッチングするサイト
  • パーソナルトレーナーとお客様をマッチングするサイト

昨今のピラティススタジオの増加に伴い、新たに「ピラティススタジオとお客様をマッチングするサイト」が追加になっています。

【マッチング】パーソナルトレーニングジムとお客様をマッチングするサイト

掲載店舗数の推移をみていただくと、全体的に掲載店舗数が増えていません。

市場のパーソナルトレーニングジムの店舗数は増えているので、「マッチングサイトに掲載するメリットが減っているため、掲載を増やしているジムが少ないのではないか?」と考えられます。

サイト名 2020年度
調査時
2021年度
調査時
2022年度
調査時
2023年12月
調査時
2025年1月
調査時
FiND Personal GYM
(ファインドパーソナルジム)
データなし データなし 3,500店舗
(※1)
3,500店舗
(※1)
3,500店舗
(※1)
パーソナルトレーニングナビ データなし データなし データなし 2,360店舗 2,360店舗
SEARCH GYM
(サーチジム)
データなし データなし データなし 2,107店舗 2,199店舗
みんなのパーソナルトレーニング データなし 700店舗
以上
1,000店舗
以上
1,245店舗 1,220店舗
Work Out Navi
(ワクナビ)
データなし 1,000店舗
近く
1,044店舗 1,091店舗 1,092店舗
Getfit
(ゲットフィット)
データなし 1,100店舗
以上
1,328店舗 1,074店舗 1,203店舗
DIET CONCIERGE
(ダイエットコンシェルジュ)
データなし 900店舗
以上
1,070店舗 1,053店舗 948店舗
RE NOW
(リナウ)
データなし データなし データなし 1,000店舗
以上
1,000店舗
以上
FIND GYM
(ファインドジム)
データなし データなし データなし データなし 1,050店舗
GYME
(ジーミー)
データなし データなし データなし データなし 52店舗

(※1)「FiND Personal GYM(ファインドパーソナルジム)」は、パーソナルトレーニングジム以外の、パーソナルトレーニングが受けられる施設も含む。

【マッチング】ジム(総合型、スタジオなど含む)とお客様をマッチングするサイトの店舗掲載数

近年の「24時間ジム、ピラティススタジオ」の増加で、ジム(総合型、スタジオなど含む)の掲載店舗数が増加しています。

サイト名 2020年度
調査時
2021年度
調査時
2022年度
調査時
2023年12月
調査時
2025年1月
調査時
Asreet
(アスリート)
データなし データなし 18,464店舗 19,118店舗 19,118店舗
FIT Search
(フィットサーチ)
データなし データなし 11,096店舗 12,550店舗 13,823店舗
Fit Map
(フィットマップ)
データなし データなし データなし 8,300店舗
以上
8,600店舗
以上
オトコロドットコム データなし データなし データなし 6,447店舗 6,626店舗
ジマゴ データなし データなし データなし データなし 6,453店舗
ジムイコカ データなし データなし データなし データなし 5,767店舗
PERSONAL FITNESS
(パーソナルフィットネス)
データなし データなし データなし データなし 4,500店舗
以上
GYYM
(ジーム)
データなし データなし データなし データなし 600店舗
以上
【マッチング】ピラティススタジオとお客様のマッチングするサイト

昨今のピラティススタジオの増加に伴い、新たにピラティススタジオとお客様をマッチングするサイトが増えています。

掲載店舗数が多いサイトとしては、「PILATES SEARCH(ピラティスサーチ)」、「YOGASTA(ヨガスタ)」といったものがあります。

サイト名 2025年1月
調査時
PILATES SEARCH
(ピラティスサーチ)
1,793店舗
YOGASTA
(ヨガスタ)
642店舗
【マッチング】パーソナルトレーナーとお客様をマッチングするサイトのトレーナー掲載人数

ほとんどのサイトが、「トレーナー掲載人数」を少しずつ伸ばしています。

その中でも、「zehitomo(ゼヒトモ)」と「Asuemi(アスエミ)」が順調に伸びている状況です。
※「Asuemi(アスエミ)」は、昨年までは「マイトレ(マイトレーナーズ)」という名称でした。

サイト名 2020年度
調査時
2021年度
調査時
2022年度
調査時
2023年12月
調査時
2025年1月
調査時
Zehitomo
(ゼヒトモ)
データなし データなし 3,095人 3,607人 3,858人
Asuemi
(アスエミ)
データなし データなし データなし 1,000人
以上
1,000人
以上
TORETASU
(トレタス)
データなし データなし 423人 490人 557人
PERSONAL TRAINERS
(パーソナルトレーナーズ)
データなし データなし 359人 368人 402人
Gimmy
(ジミー)
データなし データなし データなし 240人 252人
Pright
(プライト)
データなし データなし データなし 67人 67人
ジムカツ データなし データなし データなし 50人 38人
わたしのパーソナルトレーナー データなし データなし データなし 16人 15人

シェアリング

シェアリングカテゴリーは、以下の2種類のサービスがあります。

  • レンタルジムやセルフトレーニングジムの検索サイト
  • レンタルジムやセルフトレーニングジム専用のジム
【シェアリング】レンタルジムやセルフトレーニングジムの検索サイト

「THE PERSON(ザパーソン)」がパイオニアとして掲載店舗数などもダントツでしたが、2番手の「ジムカリ」が掲載店舗数を伸ばしています。

また、2024年8月には「FitSpace(フィットスペース)」というサイトが新たに登場してきました。

※入会したりしなくても、ジムを時間単位で利用できるサービス「Nupp1(ナップワン)」は、2024年4月にサービス終了しました。

サイト名 2020年度
調査時
2021年度
調査時
2022年度
調査時
2023年12月
調査時
2025年1月
調査時
THE PERSON
(ザパーソン)
データなし 750店舗 1,100店舗 1,100店舗 1,100店舗
ジムカリ 300店舗 488店舗 644店舗
FitSpace
(フィットスペース)
203店舗
Nupp1
(ナップワン)
データなし 300店舗 300店舗 273店舗 サービス終了
【シェアリング】レンタルジムやセルフトレーニングジム専用のジム

レンタルジムやセルフトレーニングジム専用のジムの数は、全体的にそれほど増えていません。

レンタルジムやセルフトレーニングジム専用のジムというと、20〜30平米ほどの個室タイプが多かったですが、「HALLEL FITNESS GYM(ハレル フィットネス ジム)」は広い空間で複数組(パーソナルトレーニングで3〜5組程度)が使える形のタイプのレンタルジムで、2023年9月に一気に4店舗出店し、その後も店舗数を増やしてきています。

ブランド名 2020年度
調査時
2021年度
調査時
2022年度
調査時
2023年12月
調査時
2025年1月
調査時
ハコジム データなし データなし データなし 28店舗 31店舗
ミライトジム データなし データなし データなし 17店舗 17店舗
BODY R GYM
(ボディ アール ジム)
データなし データなし データなし 16店舗 13店舗
mela gym
(メラジム)
データなし データなし データなし データなし 11店舗
SKY
(スカイ)
データなし データなし データなし 9店舗 10店舗
LIVERTH ONE
(リバースワン)
データなし データなし データなし 8店舗 9店舗
Selfit
(セルフィット)
データなし データなし データなし 7店舗 8店舗
Avicスペース データなし データなし データなし データなし 6店舗
HALLEL FITNESS GYM
(ハレル フィットネス ジム)
データなし データなし データなし 4店舗 5店舗
rep24
(ハレル フィットネス ジム)
データなし データなし データなし 6店舗 5店舗
PREFIT24 データなし データなし データなし 5店舗 5店舗
Rainbow GYM
(レインボー ジム)
データなし データなし データなし 3店舗 3店舗
WorkoutGym ZOO
(ワークアウトジム ズー)
データなし データなし データなし 2店舗 2店舗

SaaS

フィットネス系のSaaSとしては、「会員管理システム、予約管理システム、決済サービス、電子カルテ管理サービス」などがあります。

現場で使われているサービスは、カオスマップにピックアップしたブランド以外にもたくさんありますが、今回は特に「フィットネスに特化したもの、フィットネス関係に積極的に広げているもの」を中心に選定しました。

会員管理システムを提供している「hacomono(ハコモノ)」は、2023年度から3,000店舗も増え、2024年調査時点で契約店舗数が8,000店舗を超えています。

さらに、「hacomono(ハコモノ)」は、2023年4月の約40億円を調達していましたが、2025年1月にも46億円を調達(累計で120億円)しているので、非常に勢いがあります。

ブランド名 2020年度
調査時
2021年度
調査時
2022年度
調査時
2023年12月
調査時
2025年1月
調査時
RESERVA
(レゼルバ)
データなし データなし データなし データなし 30万店舗
以上(※2)
STORES
(ストアーズ)
データなし データなし データなし 15万店舗
以上(※2)
15万店舗
以上(※2)
会費ペイ データなし データなし データなし 6,000店舗
以上(※2)
8,000店舗
以上(※2)
hacomono
(ハコモノ)
データなし データなし データなし 5,000店舗
以上(※2)
8,000店舗
以上(※2)
POWER KNOWLEDGE POS
(パワーナレッジPOS)
データなし データなし データなし 2,000店舗
以上(※2)
2,000店舗
以上(※2)
BEAUTY POS
(ビューティポス)
データなし データなし データなし データなし 2,000店舗
以上(※2)
Smart Hello
(スマートハロー)
データなし データなし データなし 1,400店舗
以上
1,500店舗
以上
Schola +
(スコラプラス)
データなし データなし データなし データなし 1,000店舗
以上
CLUB NET
(クラブネット)
データなし データなし データなし 700店舗
以上
700店舗
以上
ATOMS-V
(アトムズ ブイ)
データなし データなし データなし データなし 700店舗
以上
i☆Series
(i☆シリーズ)
データなし データなし データなし 520店舗
以上
520店舗
以上

(※2)店舗数は、フィットネス施設以外も含んでいます。

パーソナルトレーナー・インストラクター育成スクール

パーソナルトレーナー・インストラクター育成スクールカテゴリー

パーソナルトレーナー育成スクールの状況

パーソナルトレーナー育成スクールのパイオニア的存在である「2nd PASS」は、2021年のデータでは卒業者数が1,500名以上とのことでしたが、2024年7月時点で1,800名以上卒業となっています。

2022年の情報では「卒業生が年間400名ほどいる」とのことでしたので、「受講生は増えているものの、ピーク時よりもその数は少し落ち着いている」状況と考えられます。

パーソナルトレーニングジムによるスクール事業の展開

多店舗展開しているパーソナルトレーニングジムブランドの多くは、パーソナルトレーナー育成スクールも開校しているケースが多いです。
※具体的には、「ASPI(アスピ)、Dr.トレーニング(ドクタートレーニング)、UNDEUX(アンドゥ)、BEYOND(ビヨンド)」などです。

受講者の中から自社に採用したり、人材の採用や育成の効率化に繋げている印象があります。

パーソナルトレーニングジムに就職すると、1〜2ヶ月間は研修が必要な場合が多いので、採用活動からスタートするよりも、自社スクールを経て入社という形は、時間的にもコスト的にも非常に効率が良いです。

ピラティスインストラクターの養成スクールの増加

近年のピラティスブームにより、「ピラティスインストラクターの養成スクール」が増え、受講者が増えている状況です。

ピラティススタジオ大手の「zen place(ゼンプレイス)」は、ピラティスインストラクターの養成スクール「zen place academy(ゼンプレイスアカデミー)」も実施しており、これまで10,000名以上の卒業生を輩出しています。
※「zen place academy(ゼンプレイスアカデミー)」は「東京、大阪、名古屋、福岡」でスクールを展開。

ヨガ最大手の「LAVA(ラバ)」も、ピラティススタジオの数を増やすとともに、ヨガインストラクターだけでなく、ピラティスインストラクターの養成スクール「FIRST SHIP(ファーストシップ)」を実施しており、2023年時点でヨガ、ピラティスの資格を合わせて13,000名以上の卒業生を輩出しています。

スクール名 取得できる資格 2025年1月
調査時
FIRST SHIP
(ファーストシップ)
ヨガインストラクター
ピラティスインストラクター
13,000名
以上
zen place academy
(ゼンプレイスアカデミー)
ピラティスインストラクター 10,000名
以上

上記2社は、資格が取得できるだけでなく、それぞれが運営する「ヨガスタジオ、ピラティススタジオ」で働き口を見つけられるのも特徴です。

また、上記のような養成スクール以外にも、ピラティスインストラクター向けの資格や講座が増えています。

ヨガ・ピラティススタジオ

ヨガ・ピラティススタジオカテゴリー

ヨガスタジオ

店舗数上位の「LAVA(ラバ)」「CALDO(カルド)」「loIve(ロイブ)」の2020年〜2024年の店舗数の推移を見てみると、店舗数はほとんど変化していません。

コロナのタイミングで、自宅やオフィスでヨガを中心としたエクササイズを受けられるオンラインサービスが台頭し、オンラインでヨガを受ける形がある程度根付いている印象があります。

それにより、スタジオに足を運ぶ人が増えてないのではないかと考えています。

また、近年のピラティスブームも、ヨガスタジオが伸びていない理由の一つだと思われます。

ブランド名 2020年度
調査時
2021年度
調査時
2022年度
調査時
2023年12月
調査時
2025年1月
調査時
LAVA
(ラバ)
430店舗 440店舗 437店舗 440店舗 449店舗
CALDO
(カルド)
87店舗 80店舗 84店舗 84店舗 79店舗
loIve
(ロイブ)
62店舗 63店舗 62店舗 63店舗 64店舗
AMI-IDA
(アミーダ)
37店舗 36店舗 32店舗 31店舗 28店舗
zen place
(ゼンプレイス)
18店舗 17店舗 19店舗 17店舗 16店舗
オー&ラビエ 18店舗 18店舗 18店舗 17店舗 16店舗
美温
(ビオン)
18店舗 17店舗 17店舗 15店舗 15店舗
studio yoggy
(スタジオヨギー)
23店舗 14店舗 14店舗 14店舗 13店舗
Lala Aasha
(ララ アーシャ)
14店舗 12店舗 12店舗 9店舗 9店舗
INSEA
(インシー)
8店舗 7店舗 7店舗 6店舗 5店舗

ピラティススタジオ

近年は、「姿勢を改善したい、身体を整えたい、体幹を鍛えたい」といった目的の方々が、ヨガではなくピラティスを選択する流れになってきています。

日本では、2022年頃から第三次ピラティスブームが始まり、2024年度も引き続き店舗数が激増しています。

約20年ピラティス業界のトップに君臨していた「zen place(ゼンプレイス)」の店舗数を、ヨガ業界最大手でもある「LAVAグループ」のピラティスブランド「Rintosull(リントスル)」が抜いてトップとなっています。

その他ブランドも、2023年度と比較して2倍近く店舗数を増やしているケースが多いです。

ピラティスには、大きく分けて「マットピラティス」と「マシンピラティス」がありますが、昨今ブームになっているのは「マシンピラティス」です。

マシンを使うことで、身体が固い方や身体の使い方が苦手な方でも、以下のようなメリットがあり、お客様側からすると参加しやすく飽きずに継続できる部分があるのではないかと思います。

  • ポーズや動きのコツを掴みやすい
  • いろんな姿勢が取れる分動きのバリエーションも多い
  • 強度調整もしやすい

運営者目線でもマニュアル化などをしやすく、お客様に合わせた負荷調整もしやすいので、人材の育成やサービスの品質を保つためのメリットがあります。

ブランド名 2020年度
調査時
2021年度
調査時
2022年度
調査時
2023年12月
調査時
2025年1月
調査時
Rintosull
(リントスル)
5店舗 46店舗 133店舗
zen place
(ゼンプレイス)
78店舗 83店舗 96店舗 107店舗 119店舗
URBAN CLASSIC PILATES
(アーバンクラシックピラティス)
データなし 15店舗 38店舗 80店舗
CLUB PILATES
(クラブピラティス)
2店舗 3店舗 22店舗 46店舗 75店舗
pilates K
(ピラティスケー)
6店舗 7店舗 14店舗 30店舗 75店舗
luluto
(ルルト)
データなし データなし 61店舗
Pilates Mirror
(ピラティスミラー)
データなし 5店舗 23店舗 59店舗
STUDIO IVY
(スタジオアイビー)
データなし データなし 41店舗
ピラティススタジオDEP
(ピラティススタジオデップ)
データなし データなし 25店舗 39店舗
the SILK
(ザ シルク)
データなし 20店舗 34店舗
WECLE
(ウィークル)
データなし データなし データなし 13店舗 23店舗
COCOLANCE
(ココランス)
データなし データなし 20店舗
STUDIO TOU
(スタジオトゥーユー)
データなし データなし データなし 5店舗 17店舗
Lien
(リアン)
14店舗 13店舗 9店舗 9店舗 9店舗
ピラティススタジオB&B
(ピラティススタジオビービー)
9店舗 9店舗 9店舗 9店舗 9店舗
SOU+
(ソウプラス)
7店舗 7店舗 6店舗 6店舗 8店舗
BDC PILATES
(ビーディーシーピラティス)
3店舗 5店舗 6店舗 7店舗 7店舗

コンセプト型スタジオ

コンセプト型スタジオカテゴリー

暗闇フィットネス

暗闇フィットネスのカテゴリーでは、「FEEL CYCLE(フィールサイクル)」「jump One(ジャンプワン)」「b-monster(ビーモンスター)」などの暗闇フィットネスの中で店舗数が上位のブランドも、店舗数が「横ばい、もしくは減少している」状況です。

暗闇フィットネスというカテゴリー自体、コロナ以降、需要が停滞している印象があります。

そんな中、ヨガ業界最大手でもある「LAVAグループ」が運営する「Burnes Style(バーネススタイル)」だけ大きく店舗数を伸ばしています。

これは恐らく、「LAVAグループ」で展開しているブランドの店舗のうち、需要が低いと判断した店舗に関してはブランドチェンジしていっていることが起因していると考えられます。

例えば、「ホットヨガのスタジオであった店舗の内装を少し変えて、暗闇ボクシングのスタジオに変更する」ことで、「ホットヨガ+暗闇ボクシング」という形で、両方楽しめる形の店舗に変えているようです。

ブランド名 2020年度
調査時
2021年度
調査時
2022年度
調査時
2023年12月
調査時
2025年1月
調査時
FEEL CYCLE
(フィールサイクル)
41店舗 42店舗 40店舗 40店舗 35店舗
BurnesStyle
(バーネススタイル)
データなし データなし データなし 17店舗 28店舗
jump one
(ジャンプワン)
13店舗 12店舗 15店舗 15店舗 15店舗
b-monster
(ビーモンスター)
12店舗 12店舗 12店舗 11店舗 7店舗
BOXING FITNESS GYM NOA
(ボクシングフィットネスジムノア)
6店舗 7店舗 9店舗 9店舗 9店舗
MITTNESS
(ミットネス)
5店舗 5店舗 5店舗 5店舗 6店舗
EXPA
(エクスパ)
14店舗 8店舗 4店舗 4店舗 4店舗
FITNESS STUDIO NUDGE
(フィットネススタジオナッジ)
4店舗 3店舗 3店舗 2店舗 2店舗

ストレッチ

ストレッチ店のカテゴリーでは、「Dr.stretch(ドクターストレッチ)」と「全力ストレッチ」が大きく店舗数を増やしており、勢いがあります。

2023年7月に、「STRETCH LAB(ストレッチラボ)」という「海外で300店舗以上展開しているストレッチ専門店ブランド」が、日本に進出してきましたが、まだ2店舗(2024年度調査時点)と、思いのほか成長できていない状況です。

ブランド名 2020年度
調査時
2021年度
調査時
2022年度
調査時
2023年12月
調査時
2025年1月
調査時
Dr.stretch
(ドクターストレッチ)
140店舗 160店舗 183店舗 187店舗 222店舗
全力ストレッチ データなし 20店舗 37店舗 44店舗 70店舗
SSS
(スリーエス)
14店舗 12店舗 22店舗 27店舗 29店舗
Free Stretching
(フリーストレッチング)
データなし データなし データなし 27店舗 22店舗
STRETCH EX
(ストレチックス)
データなし 7店舗 12店舗 13店舗 18店舗
STRETCH HERO
(ストレッチヒーロー)
データなし データなし データなし 9店舗 13店舗
ストレッチアップ 22店舗 15店舗 14店舗 13店舗 12店舗
筋楽本舗 データなし 7店舗 10店舗 10店舗 11店舗
positive stretch
(ポジティブストレッチ)
4店舗 5店舗 9店舗 10店舗 10店舗
KARADA STRETCH
(カラダストレッチ)
5店舗 4店舗 5店舗 7店舗 9店舗
e-stretch
(イーストレッチ)
データなし データなし データなし 6店舗 6店舗
パーフェクト
ストレッチ
データなし データなし データなし 6店舗 4店舗

高齢者向け

高齢者向けカテゴリーでは、「Curves(カーブス)」が相変わらず強い印象です。

「2023年8月期決算では、1,962店舗、会員数79.8万人」という発表でしたが、「2024年8月末時点で1,978店舗、2024年11月末時点で会員数は86万人」となっています。

参考 2025年8月期第1四半期 決算補足説明資料株式会社カーブスホールディングス

「コロナ前のピーク時が、2,000店舗以上、会員数86万を超えていた」ので、ついに会員数がコロナ前に戻ったという状況です。

プロテインなどの物販も好調であり、オンラインの会員数も順調に増えているということです。

※「Curves(カーブス)」は、「女性向け」カテゴリーにも含まれます。

ブランド名 2020年度
調査時
2021年度
調査時
2022年度
調査時
2023年11月
調査時
2025年1月
調査時
Curves
(カーブス)
2,014店舗 2,000店舗 1,958店舗 1,962店舗 1,978店舗
元気ジム データなし 31店舗 32店舗 41店舗 37店舗
心身健康倶楽部 7店舗 6店舗 6店舗 7店舗 8店舗
TTB
(ティーティービー)
3店舗 3店舗 6店舗 6店舗 6店舗

女性向け

女性向けのカテゴリーでは、2023年度と同様に、ピラティスのブランド『「Rintosull(リントスル)」、「Pilates K(ピラティスケー)」、「the SILK(ザ シルク)」』と、パーソナルトレーニングのブランド『「FURDI(ファディー)」、「UNDEUX(アンドゥ)」、「Gyms(ジムズ)」』が成長しています。

女性専用の24時間ジムの「Amazones(アマゾネス)」も、徐々に増えてきている状況です。

24時間ジムの最大手のエニタイムフィットネスは、データとして80%以上が男性会員だと言われており、男性の私から見ても女性は入りづらそうだなと感じるところがあるので、女性専用の24時間ジムもニーズがありそうです。

※「Curves(カーブス)」は、「高齢者向け」カテゴリーにも含まれます。

ブランド名 2020年度
調査時
2021年度
調査時
2022年度
調査時
2023年12月
調査時
2025年1月
調査時
Curves
(カーブス)
2,014店舗 2,000店舗 1,958店舗 1,962店舗 1,978店舗
LAVA
(ラバ)
430店舗 440店舗 473店舗 440店舗 449店舗
Rintosull
(リントスル)
5店舗 46店舗 133店舗
pilates K
(ピラティスケー)
6店舗 7店舗 14店舗 30店舗 75店舗
FURDI
(ファディー)
15店舗 27店舗 49店舗 59店舗 70店舗
loIve
(ロイブ)
62店舗 63店舗 62店舗 63店舗 64店舗
UNDEUX
(アンドゥ)
10店舗 12店舗 21店舗 34店舗 44店舗
OUTLINE
(アウトライン)
11店舗 18店舗 40店舗 38店舗 38店舗
the SILK
(ザ シルク)
データなし 20店舗 34店舗
Reborn myself
(リボーンマイセルフ)
37店舗 36店舗 32店舗 31店舗 30店舗
B-CONCEPT
(ビーコンセプト)
27店舗 28店舗 37店舗 33店舗 29店舗
AMI-DA
(アミーダ)
37店舗 36店舗 32店舗 31店舗 28店舗
GYMS
(ジムズ)
データなし データなし 28店舗

その他コンセプト型

「Cross Fit(クロスフィット)」のスタジオは、サイトの店舗数を見ると増えていませんが、知人の「Cross Fit(クロスフィット)」スタジオ経営者いわく、「サイトに反映されていないが、実際には店舗数は増えており、特に地方エリアに増えている」とのことです。

低酸素トレーニングスタジオは、代表格であったブランド「ハイアルチ」の店舗数が減っていますが、「ハイエックス」、「LOX Fit(ロックスフィット)」など、その他のブランドが登場してきているので、低酸素トレーニングのニーズ全体としては、大きく変化していないのではないかと考えています。

■クロスフィット
ブランド名 2020年度
調査時
2021年度
調査時
2022年度
調査時
2023年12月
調査時
2025年1月
調査時
Cross Fit
(クロスフィット)
データなし データなし 44店舗 58店舗 58店舗
(※3)

(※3)「サイトに反映されていないが、実際には店舗数は増えており、特に地方エリアに増えている」とのこと。

■低価格ジム
ブランド名 2020年度
調査時
2021年度
調査時
2022年度
調査時
2023年12月
調査時
2025年1月
調査時
イオンスポーツクラブ データなし データなし データなし データなし 32店舗
■低酸素トレーニング
ブランド名 2020年度
調査時
2021年度
調査時
2022年度
調査時
2023年12月
調査時
2025年1月
調査時
ハイアルチ 20店舗 28店舗 31店舗 27店舗 15店舗
ハイエックス データなし データなし データなし データなし 5店舗
LOX Fit
(ロックスフィット)
データなし データなし データなし データなし 4店舗
■グループインターバル
ブランド名 2020年度
調査時
2021年度
調査時
2022年度
調査時
2023年12月
調査時
2025年1月
調査時
Orangetheory Fitness
(オレンジセオリーフィットネス)
10店舗 14店舗 14店舗 15店舗 16店舗
■加圧トレーニング
ブランド名 2020年度
調査時
2021年度
調査時
2022年度
調査時
2023年12月
調査時
2025年1月
調査時
MUSCLE GYM
(マッスルジム)
10店舗 11店舗 13店舗 15店舗 13店舗
Oz(オズ) 7店舗 7店舗 7店舗 10店舗 13店舗
加圧ビューティーテラス 10店舗 12店舗 16店舗 8店舗 7店舗
■EMSトレーニング
ブランド名 2020年度
調査時
2021年度
調査時
2022年度
調査時
2023年12月
調査時
2025年1月
調査時
Evolv
(エボルブ)
6店舗 5店舗 5店舗 4店舗 8店舗
X BODY Lab
(エックスボディラボ)
12店舗 9店舗 6店舗 5店舗 5店舗
■サーフエクササイズ
ブランド名 2020年度
調査時
2021年度
調査時
2022年度
調査時
2023年12月
調査時
2025年1月
調査時
Surf Fit
(サーフフィット)
7店舗 7店舗 5店舗 3店舗 2店舗

パーソナルトレーニングジム

パーソナルトレーニングジムカテゴリー

パーソナルトレーニングジムのカテゴリーは、2023年度版まで「短期集中型」、「継続型(都度払い・回数券)」、「継続型(サブスクの通い放題)」に分類してきましたが、2024年度版から「セミパーソナルジム」を追加して、4つのタイプに分けて紹介したいと思います。

  • 「短期集中型」:短期間で集中的にダイエットやボディメイクに取り組むタイプ
  • 「継続型(都度払い・回数券)」:都度払いや回数券で、長期的に継続し、少しずつ効果を出していくタイプ
  • 「継続型(サブスクの通い放題)」:サブスク(月額固定)の通い放題で、長期的に継続し、少しずつ効果を出していくタイプ
  • 「セミパーソナルジム」:トレーナー1人に対して、2人以上(最大4人までが多い)の顧客を指導することで、1回あたりの値段が安い。少しずつ効果を出していくタイプ

近年の「短期集中型」のブランドの店舗数の伸びの鈍化を見ると、2010年代半ば頃のダイエット全盛時代が落ち着いたことを感じます。

その後に、コンテストなどが流行りボディメイク時代へ変化し、昨今はピラティスのブームなどから見ても、コンディショニングや姿勢改善などのニーズの高まりを感じます。

このニーズの変化や多様化にパーソナルトレーニングジムとしても対応していかなければ、生き残っていけない時代になってきています。

トレンドに合わせてシフトチェンジしていくか、トレンド変化にもブレない軸を作るか、方向性が問われるタイミングかもしれません。

また、料金に目を向けると、低価格化の進行が印象的です。「セミパーソナルジムの増加、短時間パーソナルトレーニング」などの登場により、1回あたりの料金を下げたサービスが増えています。

短期集中型

昨年度に続き、「短期集中型」はあまり成長していない印象です。

「RIZAP(ライザップ)」は、24時間ジム事業「chocoZAP(チョコザップ)」に注力しているためか、パーソナルトレーニングジム事業は、昨年度から変化がありません。

また、「24/7Workout」は、直近の決算で赤字となっている状況です。
参考 2024年11月期 決算短信株式会社トゥエンティーフォーセブン

2024年4月には、英会話の「NOVA」が「24/7Workout」を買収し、代表も交代しています。
参考 NOVA親会社、フィットネスジム「24/7」を買収日本経済新聞

この状況を打破するためか、従来は「2ヶ月約20万円ほどの短期集中ダイエットスタイル」を打ち出していましたが、現在は「月4回で月額33,000円(税込)という低価格なプラン」を導入し、継続顧客を増やす方針に変えています。

ブランド名 2020年度
調査時
2021年度
調査時
2022年度
調査時
2023年12月
調査時
2025年1月
調査時
RIZAP
(ライザップ)
129店舗 129店舗 123店舗 112店舗 112店舗
24/7 Workout 69店舗 66店舗 88店舗 89店舗 91店舗
UNDEUX
(アンドゥ)
10店舗 12店舗 21店舗 34店舗 44店舗
HPER
(ハイパー)
データなし データなし データなし データなし 41店舗
OUTLINE
(アウトライン)
11店舗 18店舗 40店舗 38店舗 38店舗
ASPI
(アスピ)
10店舗 10店舗 35店舗 30店舗 34店舗
Chicken Gym
(チキンジム)
21店舗 28店舗 33店舗 37店舗 32店舗
B-CONCEPT
(ビーコンセプト)
27店舗 28店舗 37店舗 33店舗 29店舗
GYMS
(ジムズ)
データなし データなし 29店舗
LiME
(ライム)
22店舗 27店舗 30店舗 28店舗 25店舗
Rat
(ラット)
1店舗 7店舗 データなし データなし 18店舗
THE PERSONAL GYM
(ザ パーソナルジム)
データなし データなし データなし 18店舗
REVIAS
(レヴィアス)
18店舗 30店舗 22店舗 15店舗 14店舗
CALORIE TRADE JAPAN
(カロリートレードジャパン)
データなし 20店舗 15店舗 16店舗 10店舗

継続型(都度払い・回数券)

「かたぎり塾」は 2023年度から1年で100店舗近く増え、300店舗近くなっており、パーソナルトレーニング業界でダントツ1位の状態になっています。

これまでパーソナルトレーニングジムといえば「RIZAP(ライザップ)」でしたが、「RIZAP(ライザップ)」は、パーソナルジムよりも24時間ジム「chocoZAP(チョコザップ)」に注力しているので、実質パーソナルトレーニングジム業界の現在のトップは「かたぎり塾」という状況です。

また、「BEYOND(ビヨンド)」は、暗闇ボクササイズの「B-monster(ビーモンスター)」を買収したり、フィットネスアパレル「CRONOS(クロノス)」を全国に17店舗(2024年調査時点)展開しており、他事業含め、調子の良さが伺えます。

「APPLE GYM(アップルジム)」は、CMに広瀬アリスさんや村重杏奈さんなど著名人を起用し、PRを積極的に行っている印象があります。通常プランに加えて、新しく「Smart」という20分間の短時間パーソナルトレーニングのサービスをスタートさせています(1回あたり税込2,500円を切っています)。

「NEXUS(ネクサス)」は、2022年秋からFC展開をし、4店舗の状態から2025年1月時点で45店舗と一気に拡大しています。こちらも30分間の短時間パーソナルトレーニングが、1回あたり3,500〜4,000円という、低価格帯のサービスが特徴です。

「ReViNa(レビナ)」は2022年3月に1号店をオープンしており、後発ながら2025年1月時点で46店舗まで拡大しています。さらには「LIMIT(リミット)」というパーソナルジムブランドも買収し、こちらも2025年1月時点で9店舗展開しており、他にもパーソナルジムの開業支援やピラティススタジオなども積極的に展開しています。

ブランド名 2020年度
調査時
2021年度
調査時
2022年度
調査時
2023年12月
調査時
2025年1月
調査時
かたぎり塾 24店舗 50店舗 135店舗 189店舗 284店舗
BEYOND
(ビヨンド)
26店舗 37店舗 75店舗 112店舗 155店舗
REAL WORKOUT
(リアルワークアウト)
38店舗 55店舗 94店舗 108店舗 99店舗
APPLE GYM
(アップルジム)
30店舗 38店舗 47店舗 62店舗 92店舗
FIRSTCLASS TRAINERS
(ファーストクラストレーナーズ)
41店舗 45店舗 55店舗 51店舗 56店舗
ReViNa
(レビナ)
データなし データなし 46店舗
NEXUS
(ネクサス)
データなし データなし データなし 4店舗 45店舗
T-balance
(ティーバランス)
データなし データなし データなし 41店舗 43店舗
Diet Partner
(ダイエットパートナー)
データなし 45店舗 80店舗 36店舗
Exercise Coach
(エクササイズコーチ)
38店舗 41店舗 44店舗 44店舗 35店舗
MIYAZAKI GYM
(ミヤザキジム)
データなし 10店舗 15店舗 23店舗 32店舗
Dr.トレーニング
(ドクタートレーニング)
15店舗 18店舗 22店舗 26店舗 31店舗
Reborn myself
(リボーンマイセルフ)
37店舗 36店舗 32店舗 31店舗 30店舗
GYM FIELD
(ジムフィールド)
25店舗 25店舗 21店舗 22店舗 18店舗
evigym
(エビジム)
6店舗 8店舗 10店舗 12店舗 13店舗

継続型(サブスクの通い放題)

「FURDI(ファディー)」、「GOODLIFE GYM(グッドライフジム)」は、順調に店舗数を伸ばしています。

「KARADA BESTA(カラダビスタ)」が店舗数が半減しているのが気になるところです。

「KARADA BESTA(カラダビスタ)」は運営会社がパーソナルジム事業以外にも、オンラインフィットネス事業や女性向けサロン事業など多角的に展開しており、それらの事業のプレスリリースなどが多いので、注力している事業が変わってきている印象があります。

※「FURDI(ファディー)」と「GOODLIFE GYM(グッドライフジム)」は、「通い放題」かつ「セミパーソナルジム」なので、両方のタイプに含まれます。

ブランド名 2020年度
調査時
2021年度
調査時
2022年度
調査時
2023年12月
調査時
2025年1月
調査時
FURDI
(ファディー)
15店舗 27店舗 49店舗 59店舗 70店舗
GOODLIFE GYM
(グッドライフジム)
データなし 7店舗 26店舗 48店舗 65店舗
ELEMENT
(エレメント)
4店舗 6店舗 23店舗 35店舗 38店舗
Amazones
(アマゾネス)
データなし データなし データなし データなし 18店舗
(※4)
KARADA BESTA
(カラダビスタ)
9店舗 9店舗 19店舗 20店舗 11店舗
BBB
(トリプルビー)
データなし データなし データなし 4店舗 5店舗
BVEATS
(ビーツ)
10店舗 10店舗 10店舗 4店舗 4店舗
LIM
(リム)
データなし 3店舗 データなし 3店舗 3店舗

(※4)「Amazones(アマゾネス)」は24時間ジムですが、入会時にはパーソナルトレーニング4回がセットになっており、その後もパーソナルトレーニング付のプランがあります。

セミパーソナルジム

「FURDI(ファディー)」は「セミパーソナル、通い放題、女性専用」という形で、他社にないサービス形態で拡大し、2025年1月時点で70店舗まで成長しています。

セミパーソナルに実際に通っている方の意見として、「マンツーマンだと緊張する、プレッシャーがある」という運動に苦手意識や抵抗感を持っている方もいらっしゃるようです。

そういった方にとっては、セミパーソナルで、1対複数という方が専門家にアドバイスをもらいつつ、気持ち的にも気軽さがあるのかもしれません。

※「FURDI(ファディー)」と「GOODLIFE GYM(グッドライフジム)」は、「通い放題」かつ「セミパーソナルジム」なので、両方のタイプに含まれます。

ブランド名 2020年度
調査時
2021年度
調査時
2022年度
調査時
2023年12月
調査時
2025年1月
調査時
FURDI
(ファディー)
15店舗 27店舗 49店舗 59店舗 70店舗
GOODLIFE GYM
(グッドライフジム)
データなし 7店舗 26店舗 48店舗 65店舗
PLIZ
(プリッツジム)
データなし データなし データなし データなし 22店舗
Forza
(フォルツァ)
データなし データなし データなし データなし 11店舗
T.I.S データなし データなし データなし データなし 7店舗
FLATTE
(フラッテ)
データなし データなし データなし データなし 6店舗
JAMROCK FITNESS
(ジャムロックフィットネス)
データなし データなし データなし データなし 5店舗
training BOXX
(トレーニングボックス)
データなし データなし データなし データなし 3店舗
TRY FIT
(トライフィット)
データなし データなし データなし データなし 3店舗

まとめ

2024年度は、「24時間ジム」と「ピラティス」のカテゴリーが、特に店舗数が増加している状況です。

2023年度と比較すると、「パーソナルトレーニングジム」のカテゴリーの勢いが少し落ち着いた印象です。

パーソナルトレーナー自体は男性の割合が多く、女性に特化したとしても特化し切れない部分もあると思いますし、対応できる人数にも限りがあります。

一方で、ピラティスインストラクターは女性が多いですし、グループレッスンの場合が多いので、パーソナルトレーニングよりも料金を抑えることができ、「女性に合わせた環境で、女性らしい身体を作りたい方」にとっては、相性が良いように思います。

また、パーソナルジムはウエイトトレーニングのイメージが強いので、「筋肉が付きすぎるイメージや、ハードなイメージ」を持つ人も一定数いらっしゃると思います。

今後は、女性専用の24時間ジムが、もっとが増えていくのではないかと予測しています。

これは個人的な感覚ですが、トレンドの移り変わりが激しい昨今のフィットネス業界において、トレンドに対応するあまり、コンセプトや軸がブレてしまっているケースもあると感じています。

改めて、「コンセプトやビジョン」を明確にし、それらが「ジム、サービス、採用などで一貫性があるか」といったところを突き詰めていくことが、生き残りのカギになっていくのではないかと考えています。

本記事の内容やフィットネス業界について、質問や疑問がございましたら、お気軽に問い合わせください。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。来年度(2025年度)の「フィットネス業界カオスマップ」もお楽しみに。

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