パーソナルトレーニングジム「Sharez」代表の岡崎秀哉です。
2024年4月19日に、千葉県市川市の行徳駅近くにある「コンパス幼保園」にて、子どもの運動指導のサポートをさせていただきました。
コンパス幼保園は、市川市と船橋市にある保育園で、格闘技のレフェリーをしている方が運営しています。それもあり、ダンスや子どもの運動指導に力を入れているのが特徴です。
今回は、コンパス幼保園で定期的に指導をしている、元プロレスラーの澤トレーナーのサポートとして、運動指導の機会をいただきました。
目次
運動指導の内容
今回は、「2歳児のクラス、3歳児のクラス、5歳児のクラス」の3クラスを担当しました。
保育園内にあるスタジオにて、30分ずつ、入れ替えながら行いました。それぞれ、5〜10人の子供たちが参加していました。
バルシューレとは
今回は「バルシューレ」と言う、ドイツ発祥のボールを使った運動プログラムを提供しました。
「バルシューレ」は、ハイデルベルク大学スポーツ科学研究所のクラウス・ロート(Klaus Roth)教授によって開発されたもので、未就学児から大人まで楽しみながら運動機能を高められるプログラムです。
私は、公益財団法人日本スポーツクラブ協会が発行している、子ども身体運動発達指導士の資格取得の際にバルシューレを体験し、説明を受けていたので、一緒に指導のサポートに入らせていただきました。
バルシューレの実践
「走る、飛ぶ、しゃがむ、くぐる、バランスを取る、ボールを投げる、ボールをキャッチする、ボールから逃げる、パンチをする、キックをする」などの要素を取り入れた種目を実施したり、いくつかの動きを組み合わせた障害物コースのようなものを用意し、クリアしてもらったりと、保育園の先生方にも参加してもらいながら実施しました。
「2歳児のクラス、3歳児のクラス、5歳児のクラス」と3クラスあったので、年代に応じて、同じ種目でも少しレベルのアレンジを加えたり、種目の説明の際の表現も変えたりと、伝え方に工夫をしました。
例えば、2歳児には簡単でシンプルなタスクを提示し、3歳児には1つだけではなくタスクの組み合わせを提示したり、もしくは1つのタスクの難易度を少し上げたりします。
5歳児には、タスクに対して選択する要素を設けたり、一人で行うのではなく二人で行うタスクを提示したり、といった具合です。
同じ年代でも運動機能に差はあるので、個別にアレンジをしながら成功体験を積んでいくことを意識しました。
また、動きの完成度が高くなくてもOKとし、1つの種目にこだわりすぎず、多様な運動機会を提供できるようにしました。
子どもの体力や運動に対する考え
文部科学省の調査データ(※1)によると、「1週間の総運動時間が多い児童生徒(週420分以上の運動)の方が、体力合計点が高い」という傾向があり、子どもの運動時間と体力には相関性があります。
しかし、運動時間の多い子どもの数は、コロナ時期よりは回復しているものの、減少傾向にあります。(※2)
また、スマホやタブレットなどの普及により、画面を見る時間「スクリーンタイム」は、徐々に増加してきています。(※3)
さらに、部活動が学校から切り離される動きも進んできている状況です。
この状況下では、子どもの運動機会は徐々に減っていく可能性があり、このままでは体力が低下してしまう可能性があります。
私としては、子どもが幼いうちから良い運動機会を得て、運動に対してポジティブな印象を持ったり、正しい知識を得たりすることで、将来の運動機会の増加や、体力向上をできるようにしていきたいと考えています。
そのための取り組みの一環として、子どもの運動指導にも力を入れていきたいと思います。
(※1) “P11 [図5] 1週間の総運動時間と体力合計点との関連”. 調査結果の総括|文部科学省. https://www.mext.go.jp/sports/content/20221215-spt_sseisaku02-000026462_4.pdf,(参照2024-06-04)
(※2) ※1と同じ資料の“P8 [図2] 1週間の総運動時間の経年変化”
(※3) ※1と同じ資料の“P14 [図8] スクリーンタイムの経年変化”
まとめ
Sharezではこれまで、3〜4歳のパーソナルトレーニングを行わせていただいたり、小学生のスポーツチームへの指導などの経験もしてきました。
パーソナルトレーニングジムというと、一見大人の方々が通う場所と思われがちですが、子どもの頃から良い運動経験を積み重ねることは大切ですし、その後に何かスポーツに取り組む際にスムーズにスタートすることができると思います。
今後も、子ども向けのパーソナルトレーニングやグループ指導などを積極的に行っていきたいと考えています。
保育園や幼稚園、小学生のスポーツチームなどで、「子ども向けの運動指導を実施してほしい、興味がある」という方がいらっしゃいましたら、ぜひ気軽にお問い合わせください。