パーソナルトレーニングジム「Sharez」代表の岡崎秀哉です。
2024年9月29日に、埼玉県上尾市にあるスポーツ総合センターにて、令和6年度地域クラブ活動指導者研修会が開催されました。
本記事では、「地域クラブ活動指導者研修会の内容や、部活動の地域移行の情報」について、紹介したいと思います。
目次
地域クラブ活動指導者研修会とは?
「地域クラブ活動指導者研修会」は、公益財団法人埼玉県スポーツ協会が主催しています。
埼玉県全域の各競技のスポーツ協会関係者、チームの指導者が集まり、指導者のレベルを高める研修であったり、県としてどんな取り組みを行っていくかを伝える場として開催されています。
「地域クラブ活動」とは、部活動とは違い、地域にあるスポーツ競技を行うクラブチーム、地域総合型スポーツクラブのことです。
私自身も中学・高校の学生時代に、学校の部活動と並行して、スキーや水泳といった外部のクラブチームに所属していました。
部活動の地域移行の取り組みと課題について
昨今の地域スポーツの大きなテーマが「部活動の地域移行」です。
部活動の地域移行の取り組み
「部活動の地域移行」は、以下などの理由から「学校で行っていた部活動を、地域にあるスポーツチームやクラブ活動に移行していこう」という動きです。
- 少子化により部活動の存続が難しい
- 学生のニーズが多様化している
- 教員の部活動の負担が大きい
文部科学省では、「学校部活動から地域クラブ活動へ」ということで、2023年〜2025年の3年間を改革推進期間としています。
現状の動きとしては、以下の2パターンがあります。
- 既存の学校部活動に、外部の指導者を取り入れるパターン
- 学生たちに、外部のスポーツチームやクラブに参加してもらうパターン
最終的には後者に持っていきたいわけですが、いきなりそれは難しいため、前者の動きから行っている地域が多いです。
また、各自治体でテスト校を設け、補助金などを活用して動いています。
今回の地域クラブ活動指導者研修会では、これらの取り組みに関する埼玉県の方針や取り組みの事例が紹介されました。
部活動の地域移行の課題
部活動の地域移行には、いくつか課題があります。
- 金銭的な問題
- 指導者の問題
金銭的な問題
まず、金銭的な問題です。
これまで学校部活動は、「無償、あるいは少額の部費」で成り立っていましたが、地域移行にあたり、学校部活動よりもコストがかかる可能性があります。
そういった費用を「誰が負担するのか?子供の親が負担するのか?学校が負担するのか?国が補助を出すのか?」などの問題があります。
また、「金銭面の問題をクリアするために、地域の人のボランティアで活動が成り立っていないか?」などの問題もあります。
指導者の問題
学校部活動の場合、指導者である教員がその競技の専門家ではないケースも多かったと思いますが、地域に移行することで専門的な指導が受けられるというメリットもあります。
しかし、「専門家を確保できるのか?」といった問題があります。
こういった問題をクリアしていくために、自治体と民間企業が協力して取り組んでいく必要があります。
そのために、今回のような地域クラブ活動指導者研修会で「自治体と民間の繋がりを作る、協力していく」必要があると思います。
Sharezパーソナルジムとしての取り組み
弊ジム「Sharezパーソナルジム」では、パーソナルトレーニングを主体としながら、この部活動の地域移行に関わっていきたいと考えています。
私自身が学生時代にスポーツ競技をしていた際に、「もっと良い環境・指導者がいれば地元のスポーツはもっと強くなるのでは?それによって地元はもっと活気付くのではないか?」と感じていたからです。
現在、Sharez高山店やSharez渋谷店では、部活動や地域のクラブ活動の外部指導者として、単発、あるいは定期的にセミナーや指導をさせていただいています。
今後も、様々な部活動やスポーツクラブに対して、「フィジカルトレーニング指導、栄養セミナー、ケガ予防セミナー」など開催していきたいと考えています。
また、「部活動の地域移行」などの定期的に指導に関われる団体も増やしていきたいと考えています。
部活動やスポーツチームに関わっている方や学生の方々でご興味ある方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。