急成長するパーソナルトレーニング市場の課題と展望セミナー登壇【SPORTEC Fukuoka2023】(2023年12月14日)

急成長するパーソナルトレーニング市場の課題と展望セミナー登壇【SPORTEC福岡】(2023年12月14日)

パーソナルトレーニングジム「Sharez」代表の岡崎秀哉です。

2023年12月13日〜14日に、フィットネス産業専門展示会「SPORTEC Fukuoka2023」が、マリンメッセ福岡にて初開催されました。

2日目の「急成長するパーソナルトレーニング市場の課題と展望」というテーマのセミナーに、登壇させていただきました。

フィットネス産業専門展示会「SPORTEC Fukuoka2023」とは?

フィットネス産業専門展示会「SPORTEC Fukuoka2023」とは?

「SPORTEC」はフィットネス業界で最大の展示会であり、毎年数回開催されています。

多くの企業のブースが出店され、自社サービスや新商品のPRを行ったり、営業活動を行います。同時に多くのセミナーやイベントも開催され、盛り上がっています。

フィットネス業界で働く人の多くが参加したことがあると思いますし、近年は一般のフィットネスユーザーの参加者も多いです。

東京開催では、500〜600社が参加し、4万人が来場したそうです。

これまでは東京と大阪での開催が中心でしたが、近年では名古屋でも開催され、今回福岡で初めて開催されました。

様々なエリアで開催されるようになっているところからも、フィットネス業界の成長・盛り上がりを感じられます。

SPORTEC福岡でのセミナー登壇の経緯

SPORTEC福岡でのセミナー登壇の経緯

今回はSPORTECの運営に関わっている「クラブビジネスジャパン社」から依頼があり、セミナー登壇に至りました。

※クラブビジネスジャパン社は、フィットネス業界唯一のビジネス誌「フィットネスビジネス」を発行していたり、業界関連のいくつかのメディアを運営しています。

セミナーでは、「REAL WORKOUT」の土屋社長、「GYM FIELD」の郡社長とともに登壇しました。

REAL WORKOUTは、100店舗以上展開しているメガパーソナルジムブランドであり、土屋社長は「業界のトップランナーとしての意見」を、GYM FIELDの郡さんは業界歴20年以上のベテランであり、「FCや業務委託中心で店舗展開しているブランドとしての意見」を、という立ち位置での登壇でした。

そんな中、私はパーソナルジムの規模としてはお二方と比べるとかなり小規模なのですが、毎年フィットネス業界カオスマップを作成したり、AbemaTVのパーソナルトレーニングに関するテーマの際に出演したりと、パーソナルジム業界について幅広く知見を持つ人間の一人としてセミナーに挑みました。

「急成長するパーソナルトレーニング市場の課題と展望」セミナーの内容

セミナーは、パネルディスカッション形式で行われました。

クラブビジネスジャパン社の岩井氏をファシリテーターとし、「テーマを提示して、それについて3人それぞれの見解を話し、対話していく」といった流れでした。

テーマとして取り上げられたのは、以下の3つです。

  • ガバナンス
  • サービスの質、安全管理
  • キャリア

ガバナンス

「ガバナンス」とは、「組織の統制、管理」といった意味であり、「企業や個人のサービスや、お客様に対する管理、企業の従業員に対する管理」などを指します。

パーソナルトレーニング市場が盛り上がり、ジム・トレーナーが増える中、ややガバナンスが甘いまま成長してきた部分があります。

このままでは、ガバナンスの甘さからくる「事故やトラブル」などが起こる恐れがあり、売上・利益・集客といった攻めの部分だけでなく、いわゆる「守りに相当する部分にも目を向けることが大切になってくるのでは」という話題でした。

サービスの質、安全管理

「サービスの質、安全管理」においては、2023年7月にパーソナルトレーニングにおける事故についてニュースに取り上げられたことが経緯になります。

参考 筋トレ個別指導で重傷事故相次ぐ、専門知識ないトレーナーも…相談者の9割女性読売新聞オンライン

これに関して、私が2023年7月5日のAbemaTVの番組「Abema Prime」に出演し、専門家として意見を述べさせていただきました。

参考 【パーソナルジム】ほぼ素人のトレーナーが量産?自身の成功体験を投影?資格なしの指導はアリ?ABEMA Prime公式YouTube

資格がなくてもなれてしまうトレーナーという職業において、「安全管理に対して各社どんな取り組みをしているのか」を話し合いました。

キャリア

「キャリア」という点では、パーソナルトレーニング業界が盛り上がってきた2010年代後半から10年ほどが経ち、業界も成熟期に入ったと言われています。

徐々に市民権を得てきたパーソナルトレーナーという仕事ですが、年齢でいうと40代で既にベテランと言われるくらいの状況であり、以下の懸念があります。

  • ずっとトレーナーとして現場でやっていけるのか?
  • このままフィットネスの会社にいて今後どうなるのか?
  • 20代後半、30代前半の若い人材が多い中で、将来の像をイメージしづらいのでは?

ここに関しても、各社の取り組みや、それぞれの考え方を話し合いました。

まとめ

まず、なんといっても業界のトップを走る「REAL WORKOUT」の土屋社長、大ベテランの「GYM FIELD」の郡社長のお二人と同じ舞台で意見を交わせたこと自体が貴重なものですし、打ち合わせも含め、それぞれの考えをお聞きできたことが自分にとって良い経験になりました。

規模は違えど同じ業界で働く身として、共感できるものも数多くありましたし、それぞれの意見があるなと感じる部分もあり、新しい気づきもありました。

今回出たテーマは、どれも講師として話しながらも耳が痛い話も多く、自社としても向き合っていかなければいけないテーマだらけでした。

今後もセミナーなどは積極的に行っていくとともに、「業界人と積極的に絡んでいこう」と決意した時間でした。

クラブビジネスジャパン様、貴重な機会をいただき、ありがとうございました。

今回のセミナーの内容やフィットネス業界について詳しく知りたいなどのご要望がありましたら、お問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。

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