今回は、野球やハンドボールなどのボールを投げる動作を行う前にオススメする、「胸の動的ストレッチ」を紹介いたします。
「胸の動的ストレッチ」を行うことで、ボールを遠く、速く投げることができるようになります。
動的ストレッチとは体を静止させて行うストレッチとは違い、体を動かしながら行うストレッチです。
腕や足を様々な方向に動かしたり、曲げ伸ばししたり、ねじったり、することで関節の可動域を広げることができます。
目次
ボールを投げる動作と大胸筋の関係
野球やハンドボールなどのボールを投げる動作では、下半身、体幹も使いますが、主に肩と腕の筋肉が影響してきます。
ボールを投げる際は、腕を後方に引く横の動きと、そこから前方に持ってくる腕の捻り、また後方に引いた腕を前方に持ってくる動きが関係してきます。
ボールを遠く、速く投げるためには、それぞれの距離を長くすることで、ボールに加えるエネルギーを大きくすることができ、遠く、速く投げることができます。
腕の力、パワー、スピードも必要ですが、ここで重要なのが「大胸筋の柔軟性」です。
「大胸筋」は、腕の骨(上腕骨)から「肋骨」に付着しており、腕を横から90度に上げその腕を前方に持ってくる肩関節の水平内転と、腕を内側に捻る肩関節の内旋などの作用があります。
ボールを投げる動作は、高くあげた腕を前方に持ってくる動作のため、「大胸筋」が主に使われる筋肉となります。
大胸筋の柔軟性低下
ボールを投げる動作を繰り返し行っていると「大胸筋」が硬直し、柔軟性が低下します。
柔軟性が低下すると、ボールを加速できる距離が短くなるため、ボールを遠く、速く投げれなくなってしまいます。
ですので、定期的にストレッチやケアをしてあげることが大切です。
今回は、硬直した大胸筋をほぐし、柔軟性を高めるためのストレッチを紹介します。
胸の動的ストレッチのやり方
では実際に行っていきましょう。
- 両手を前に伸ばします。手のひらを向かい合わせにします。この時、手のひらは広げて行いましょう。
- 右手は1時の方向に、左手は7時の方向になるように手を広げます。
- 胸が広がるように手を開いていきます。
- 手を広げ終わったら元の位置に戻します。
- 次に左手を11時の方向に、右手を5時の方向になるように手を広げます。
- 胸が広がるように手を開いていきます。
- 手を広げ終わったら元の位置に戻します。
- これを10回交互に行って行きましょう。
腰を反ることで痛みが出る可能性があるためです。
まとめ
野球やハンドボールなどのボールを投げる動作では、主に肩と腕を使ってボールを投げますが、腕を前方に持ってくる時に「大胸筋」が主に使われます。
「大胸筋」が硬直し、柔軟性が低下すると、ボールを加速できる距離が短くなるため、ストレッチを行う必要があります。
短時間でできるストレッチですので、ぜひ実践してみてください!
今回の内容はYouTubeでも解説動画を公開しています。
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