今回は「どのようにしたら整った足で効率よく歩けるのか、脚が太くならない歩き方」のポイントをお伝えしていきたいと思います。
身体が本来持っている機能とともに確認していきましょう。
目次
人の体は前へ進むようにできている
足の骨に注目すると、このように、かかとの骨の地面と接する側は丸くできています。
私たちは歩く際に、かかとから着地することで骨の構造上、自然と前方へ転がる(進む)ようにできているのです。
そのため、例えばサンダルやヒールでの着地ではつま先着地となり、そのシステムが崩れるため、前へ進むための推進力をどこか別の筋力を使うなどして生み出さねばならなくなり、ふくらはぎや太ももを使って歩くため、太くなりやすいといえます。
雨の日やまだ地面が濡れている時に、なぜだかふくらはぎや太ももの部分が濡れているという方はふくらはぎや太ももを使って歩いている可能性が高いと言いえます。
お尻の筋肉が発達しているのは人間だけ?
次に筋肉について注目していきたいと思います。
綺麗で健康的な脚を表現する言葉の一つに「カモシカのような脚」という表現があります。
しかし、実はこれら四足歩行の動物達と人、さらには人に近いチンパンジーやゴリラですら実は発達している筋肉が違うのです。
あれだけ体が大きくお尻もプリッとしているようにみえるゴリラですが、主に発達しているのはお尻ではなくモモの筋肉です。
四足歩行の動物は移動の際、前足重心で膝が伸びきらずに膝を中心に使うため、膝周りへの負荷が大きくなるためモモの筋肉が発達し、お尻の筋肉は貧相です。
人は直立二足歩行となったため、前への推進力は股関節を中心に脚を後ろに振り出すことで(股関節の伸展)可能となり、お尻の筋肉が発達したといえます。
お尻の筋肉を使えないと脚は太くなる
このようにモモの筋肉は膝関節に、お尻の筋肉は股関節に、その使われ方に大きく影響を受けるといえます。
つまり、お尻を使えないと脚は太くなります。
これを具体的に人に当てはめてみると、ヒールを履いた時、つま先立ち状態になりますが、重心は前方へ行きやすく、後ろにバランスを取ろうとすると膝の関節を曲げやすい状態にあります。
そのような状態で悪い歩き方だと太ももやふくらはぎは太くなっていってしまうと想像できます。
そのため、ヒールで脚が太くならないように歩くためには、膝を極力曲げない(着地の瞬間の膝は5°程度曲がっているのが理想です)、お尻を使って地面を蹴りだす感覚を養っておくことが大切です。
まとめ
- 踵から着地することで体は勝手に前に進むようにできている。
- モモやふくらはぎではなくお尻を使おう!
- ヒールや踵が高い靴を履く前にお尻の感覚を養っておく!
今の状態になっているのには必ず原因があると考えています。
「雑誌やSNSなどの動画を真似ても体が変わらない……」、「トレーニング頑張っているのに解決されない……」という方は、ぜひ体験トレーニングにお越しください。