いよいよ夏本番、ここまでダイエットにボディメイクにと一生懸命取り組んできた結果、体脂肪が減り筋肉もつきアブスラックスも出てきた!背筋もいい感じ♪
「だけどあれっ?、なんだかくびれの位置が違う?、お尻の左右のボリュームも違うかも?」と思われている方はいないでしょうか?
この記事を見ていただいてる皆様の中には、エステやマッサージ、整体などに行ったら「骨盤が歪んでますね。骨盤が開いてますね」と言われたことがある方も多いかもしれません。
今回はその原因について紐解いていきたいと思います。
目次
くびれの左右差は骨盤の歪み?
そもそも、くびれの左右差が起こっているというのは、どういった状態なのでしょうか?
お客様と「くびれの左右差」についてお話ししていると、「骨自体が歪んだり曲がったりと形がいびつになっている」というイメージを持たれている方も多いのですが、そうではありません。
くびれの左右差は、主に「骨盤の歪み」が要因となって起きていることが考えられます。
まずはこの「骨盤の歪み」の状態から説明していきたいと思います。
骨盤の歪みの状態
例えば骨盤で見てみると、骨盤は左右一対の「寛骨、仙骨、尾骨」から構成されています。
さらに細くいうと寛骨とは「腸骨、坐骨、恥骨」が一体化して1つの骨となったものを指します。
このように骨盤は大きく「寛骨、仙骨、尾骨」の3つの骨を指し、それぞれの骨は靭帯で強く繋がっているため、基本的には女性の出産時以外開くことはなく、骨自体が歪むことはありません。
骨盤の歪みの原因
では実際に何が歪みを引き起こしているのか?
それは骨盤と胴体、骨盤と脚を結ぶ筋肉などの柔軟性や筋力、脚が左右1本ずつあるようにその筋肉の左右差のバランスで起きていることが多いと言えます。
例えば左のモモ裏の筋肉が硬いと左側の骨盤は下に引っ張られるために、反対側の右の骨盤は上がった状態になり傾くためくびれの高さが違うといったことが起きてきます。
骨盤が歪むのは仕方のないこと
ここまで簡単に骨盤の歪みの原因をみてきましたが、視点を変えてみると実は歪むのは仕方がないことと言えます。
どういうことかというと、人は骨格(フレーム)で見たときは左右対称なのですがその中身(内臓の位置)をみていくと左右対称ではありません。
例えば、約2,000gもある重たい肝臓は右側に位置しているのに対し、左側には空腹時50g程度しかない胃が位置しています。
他にも心臓は少し左寄りにあるため肺は左の方が小さく、右の方が大きいため体の中はとってもアンバランス…。
右は肝臓で重たい…と書きましたがそうすると当然右側は重さでお腹が潰れやすくなり、そのままの流れに従うと連鎖して右肩が下がり、右側の背中が丸まりやすくなり、肩甲骨も開きやすくなります。
言い換えれば右手を伸ばしやすくなるのですがそのため右利きが多いとも言えます。
また、右ばかりが前に行ってはそのままでは傾いて倒れてしまうため、バランスを取るために今度は左側は反対に反る状態になってきます。
試しに、仰向けでおヘソの上に手のひらを乗せ上にすらせて行くと、左の肋骨が飛び出ている人も多いのではないでしょうか?
文章ばかりでイメージがつきづらかったかもしれませんが、相互に補完しあってバランスをとっている状態。この建物のように考えるとわかりやすいかもしれません。
※歪んでいるけどバランスが取れていてしっかり建っています。
まずは骨盤の状態把握から
ここまで「骨盤の歪みの原因は筋肉であり、内臓の配置的にも実は仕方のないこと」とお伝えしてきましたが、それによりプロポーションが崩れたり、痛みが出ているのであれば、それはやはり改善していきたいことだと思います。
歪みの原因の一つは筋肉ですので、筋トレをして筋肉量を増やすことでアンバランスの解消をすることもできるかもしれませんが、上記に挙げたように内臓の配置のために歪みやすいように歪みっぱなし、そこに日々の使い方の癖がそれぞれついているので歪み改善には個別のアプローチが必要になってきます。
そして個別のアプローチをしていくにはまず評価、つまり状態の把握が必要です。
上の写真はお尻の筋肉のチェック中ですがこの時は右が左に比べて硬い状態でした。
※うつ伏せに寝て膝を90°に曲げ外側に開く→45°が適正で45°以上は柔らかい状態、45°以下は硬い状態です。
もしこの状態で左右同じようにトレーニングをしていたら確実にお尻のボリュームに左右差が出てきます。
このように筋肉は硬い状態であれば先にストレッチをしてあげる必要がある部位もあれば、反対に先に鍛える必要がある部位もあります。それはまた左右でも違います。
それをどこから手をつけてあげたら良いか、そのためにはまず適切に評価をしてあげることが必要です。
体を変えるには順番があります。
「雑誌やSNSなど動画を真似ても体が変わらない…。トレーニング頑張っているのに左右差が解消されない…」という方はお近くの専門家に聞いてみることをお勧めします。