パーソナルトレーニングジム「Sharez」代表の岡崎秀哉です。
高山の経営者団体「高山せつ城ライオンズクラブ様」の健康増進例会が2023年5月13日に行われ、その中で「日頃から実践できる健康管理セミナー」を開催させていただきました。
場所は、高山市文化伝承館です。
目次
日頃から実践できる健康管理セミナー開催の経緯
高山せつ城ライオンズクラブ様は主に経営者が集まる団体で、平均年齢は60歳ほどです。
皆様現役バリバリで仕事をされているわけですが、「肩こりや腰痛、体力の低下」などの身体のお悩みを感じているようです。
そこで、「年齢を重ねても仕事がバリバリできるよう、日頃から実践できる健康管理に関するセミナーを実施してほしい」とのご要望をいただきました。
日頃から実践できる健康管理セミナーの内容
今回のセミナーの内容はこちらです。
- 「フィジカルの健康」について
- フィジカルの健康が「身体へ与える影響」と「健康度合いチェック」
セミナーにご用意いただいたお時間が20分強と短かったので、「日頃から実践できる健康管理」というお題に対して、シンプルにお伝えすることを意識しました。
参加者の方に、「自分の身体の状態に気づくことや、自分の身体と向き合ってもらうキッカケ」となるようなお話やエクササイズを取り入れました。
当日は、40名ほどの方々にご参加いただきました。
①「フィジカルの健康」について
WHOが発表している健康の定義や、「BMIの適正値、体脂肪率の適正値」など、健康診断で測定できる数値も健康維持には大切です。
それに加えて、仕事をバリバリ実施するためには「フィジカルの健康(体力があること)も大切である」というお話をさせていただきました。
以下の項目が、私が考える「フィジカルの健康の基礎的な項目」ですが、これらは普段チェックする機会がなかなかなく、危機感も持ちづらいと思います。結果として、「体力が低下していったり、肩こりや腰痛に悩まされる場面が増えているのでは?」とお伝えしました。
- 姿勢の状態
- 肩関節の可動性
- 股関節の可動性
- 上半身の筋力
- 体幹部の筋力
- バランス力
②フィジカルの健康が「身体へ与える影響」と「健康度合いチェック」
フィジカルの健康の各項目が「身体へ与える影響」と、各項目の「健康度合いチェック」を紹介いたしました。
お時間と人数の関係で、改善策までは説明できなかったため、今回は「ご自身でチェックし、身体の状態に意識を向けていただくキッカケとすること」を目的としました。
- 姿勢の状態
- 肩関節の可動性
- 股関節の可動性
- 上半身の筋力
- 体幹部の筋力
- バランス力
姿勢の状態
姿勢には、良い姿勢以外に、「猫背、反り腰、フラットバック、スウェイバック」という姿勢の分類があります。(細かく分類するともっとあります)
正しく自分の姿勢を把握しないと、姿勢改善のアプローチを間違ってしまったり、効率が悪くなってしまいます。
姿勢のパターンとチェック方法については、横アングルから「骨盤の傾き、脊柱のライン、肩甲骨のポジション」などに着目してもらいながら説明し、参加者の方々にはペアになっていただき、お互いの姿勢をチェックしていきました。
今回は時間的に「個別のアプローチや詳しい説明」が難しい状況でしたが、まず自身の姿勢について、再度自覚を持っていただくことの大切さをお伝えしました。
肩関節の可動性
肩関節の可動性の低下は、肩こりの原因になりやすく、さらには姿勢不良に繋がってしまいます。
また、腕を動かす動作により姿勢が崩れ、腰への負担が増加し、腰痛に繋がる可能性がある旨も説明しました。
肩関節の可動性のチェック方法としては、「仰向けになっていただき、腰をしっかり床につけた状態で、肘を伸ばしてバンザイし、手の甲を床に近づけていく動き」を行っていただきました。
エラー動作としては以下があり、これらの場合は肩関節の可動性が不足していることを伝えました。
- 手の甲が床に届かない
- 肘が曲がってしまう
- 腰が反りすぎてしまう
- 腕が横に開いてしまうう
肩関節の可動性のチェックでは、可動性が不十分な方が大半でした。
股関節の可動性
股関節の可動性の低下は、股関節の動きが悪くなり、腰に負担が増え、腰痛に繋がやすくなってしまいます。
また、歩幅が狭くなり、転倒のリスクが高まったり、ゴルフなどのパフォーマンス低下にも繋がってしまう可能性がある旨を説明しました。
股関節の可動性のチェック方法としては、「脚を肩幅よりも広く開いて、両手を胸の前でクロスした状態で深くしゃがんでいただくチェック」を行いました。膝の高さよりもお尻を深く降ろせればOKです。
エラー動作としては以下があり、これらの場合は股関節の可動性が不足していることを伝えました。
- お尻を深く下ろせない
- 身体が前傾してしまう(上半身が前に傾いてしまう)
- 膝が内側に入ってしまう
股関節の可動性のチェックは、半数くらいの方は問題なさそうな印象でした。
上半身の筋力
上半身の筋力は、意図的に運動せずに普通に生活していると、どんどん低下していくものです。
それによって、二の腕がたるんでしまったり、体幹部の筋力が低下してきたり、筋バランスが崩れてしまうと、姿勢不良や腰痛に繋がってしまう可能性がある旨を説明しました。
上半身の筋力のチェックとしては、腕立て伏せを行いました。腕立て伏せは、すごくポピュラーな種目ですが、正しいフォームが意外と浸透していません。
そこで、まず正しい腕立て伏せのフォームを説明し、その上で「肋骨の下部を床につけるところまで下ろして戻る」というのを基準としてチェックを行いました。
男性は10回程度、女性は3回程度できればOKとし、「回数ができない、フォームが崩れてしまう場合は、筋力が不足している」ということをお伝えしました。
回数としては難しい方が多かったですが、皆さんフォームはしっかりできていたので、継続すればすぐに改善しそうな印象でした。
体幹部の筋力
体幹部の筋力は、年齢を重ねると低下を感じている方も多いと思いますが、これも姿勢不良や腰痛に繋がってしまう可能性がある旨を説明しました。
体幹部の筋力チェックとしては、「仰向けになって、膝を立て、両手を胸の前でクロスして反動をつけずに起き上がる種目(いわゆる腹筋運動)」を行いました。
エラー動作としては以下があります。
- 起き上がれない
- 足が浮いてしまう
- 足が動いてしまう
- 勢いをつけないと起き上がれない
こちらはほとんどの方が起き上がれない状況でした。
バランス力
バランス力は、意識していない方も多いと思いますが、これが低下してしまうと、立位時や歩行時に微妙なバランスの崩れが起き、それを支えるために身体への負担が増加します。
その積み重ねが疲労の蓄積に繋がったり、腰痛や脚のラインの崩れに繋がる可能性がある旨を説明しました。
バランス力のチェックとしては、「目を閉じた状態で片足立ちする方法」を行いました。片足10秒間ずつです。
エラー動作としては以下があります。
- 上げている脚が地面に着いてしまう
- バランスが崩れて移動してしまう
こちらもほとんどの方が「バランスが崩れてしまう、上げている脚が地面に着いてしまう」状態でした。
日頃から実践できる健康管理セミナーのまとめ
高山せつ城ライオンズクラブの方々は、皆様積極的に、元気で明るく取り組んでくださったり、健康意識が高く、興味深そうに話を聞いてくださった様子が印象的でしたし、嬉しかったです。
高山は、車社会であり、意図的な運動を定期的に行っている人も少ない環境なので、各種目をチェックしてみて、「やはり運動機能が低下傾向にあるのでは」と感じました。
また、「体重を落したり、関節可動性の改善、筋力アップ」などの「ダイエットやコンディショニング、健康増進」といったニーズが、高山では高いのではないかと感じました。
今後もSharezでは、団体・法人向け運動セミナーにも力を入れていきたいと考えております。
「健康管理、健康経営、肩こり・腰痛改善、ダイエットなど」のセミナー実施のご要望がございましたら、「お問い合わせフォーム」よりお気軽にお申し付けください。