パーソナルトレーニングジム「Sharez」代表の岡崎秀哉です。
岐阜県高山市の小学生陸上チーム「国府ジュニア陸上クラブ」の方々に、体幹トレーニングとコーディネーショントレーニングについてお伝えするセミナーを、2024年3月5日に開催しました。
場所は、高山市国府町にある「高山市国府B&G海洋センター体育館」です。
目次
本セミナー開催について
国府ジュニア陸上部クラブでは、2022年夏にも「アニマルフローの動きを使ったセミナー」を開催させていただきました。
小学生向け陸上競技のトレーニングセミナー開催【国府ジュニア陸上クラブ】(2022年8月6日)この時は夏だったので、外のグラウンドで指導させていただきましたが、今回は3月ということで雪も降っており、体育館での指導となりました。
今回は事前に親御さんに対して、「セミナー時に聞きたいことはありますか?」と質問を準備していただいており、それらも踏まえてお話させていただきました。
「小学生30名、親御さん20名」の合計50名ほどの方に参加していただきました。
体幹トレーニングの内容
パフォーマンス向上のための考え方として、「パフォーマンスピラミッド」というものがあります。
「パフォーマンスピラミッド」の考え方によると、スポーツパフォーマンスの向上には、「自重での正しい身体のコントロールが優先」だとされています。
今回は小学生が対象ということもあり、まずは自重を使った体幹トレーニングを取り上げることにしました。
種目としては、体幹トレーニングの定番とも言える「プランク」です。家でもどこでもできますし、陸上の練習などでもよく取り入れられています。
しかし、「正しく実施できているのか?」というと、難しいところです。
そこで、最初は何も詳しい説明をせず、普段行っているようにプランクを実践していただきました。
その際に「どこがキツかったか(どの部位を使っている感覚があったか)」をヒアリングすると、人によって辛い部位が異なっていました。
- 腹筋がキツい
- 腰がキツい
- 背中がキツい
- 肩や腕がキツい
同じ種目を行なっているはずなのに、本来かかるべき負荷がかからなかったり、別の場所で負荷を受けてしまっています。
次に、正しいプランクのフォームとして、「骨盤の向き、腹部の感覚、姿勢のライン」などをお伝えし、再度実践していただいたところ、腰や肩、腕への負荷を感じていた方はだいぶ減りました。
シンプルな種目でも、正しくないフォームで実施してしまうと、効果が得づらくなってしまうので、それを実感していただきながら正しい動きをお伝えさせていただきました。
コーディネーショントレーニングの内容
次に、コーディネーショントレーニングです。
コーディネーショントレーニングとは、ドイツ発祥のトレーニングで、「子どもの運動機能を高めることを目的としたトレーニングプログラム」です。
全身を様々なパターンで動かし、視覚・聴覚・触覚・神経系も含めて刺激することで、運動機能をバランス良く向上させるものです。
※コーディネーショントレーニングは、以下の7つの要素で構成されています。
- リズム能力
- バランス能力
- 反応能力
- 識別能力
- 連結能力
- 変換能力
- 定位能力
小学生の時期は「ゴールデンエイジ」とも呼ばれており、発育発達の観点から最も運動機能が向上しやすい時期と言われています。
今回は、子ども達の運動機能向上に向けて、指導者の方や親御さん方にも知っていただきたいと思い、上記の要素それぞれを含むエクササイズを紹介しました。
陸上クラブですが、マットやボールを持参していただいており、普段は使わない道具も使いながら、親子で楽しめる種目にしました。
実施した結果としては、「バランス能力、定位能力、連結能力、識別能力」の種目が苦手なお子さんが多かった印象がありました。
ぜひ、今後も家族の時間に親子で行なっていただいたり、チームのウォーミングアップなどに取り入れていただけると良いなと思います。
まとめ
コーディネーショントレーニングの各要素をバランス良くできるようになると、スポーツの技術も発達しやすいですし、怪我もしづらくなります。
普段のトレーニングと合わせて、ウォーミングアップやドリルの中に取り入れていただくのがオススメです。
また、体幹トレーニングなどの基礎トレーニングについては、普段行っているフォームが正しいかどうか確認をしながら進めることがポイントです。
Sharezとしては、選手や学生の皆さんはもちろん、その競技の指導者の方にもわかりやすいよう、種目の意図やポイントをしっかり伝えながらセミナーやレッスンを行わせていただいています。
「競技に必要なトレーニングを紹介してほしい、ウォーミングアップやトレーニングを見直したい」という方はぜひ一度お気軽にご相談ください。