パーソナルトレーニングジム「Sharez」代表の岡崎秀哉です。
2024年7月19日に、岐阜県を代表するスポーツ強豪校である「県立岐阜商業高校の男子バレーボール部」にて、フィジカル測定会を実施しました。
本記事では、フィジカル測定会の内容を紹介したいと思います。
目次
フィジカル測定会実施の経緯
Sharez高山店店長の桂川トレーナーの繋がりでご縁があり、県立岐阜商業高校の男子バレーボール部にて、フィジカル測定会を実施させていただきました。
Sharezでは一般の方向けのパーソナルトレーニング指導以外に、中学生・高校生の部活動やクラブチームで、フィジカル面のトレーニング指導にも関わらせていただいています。
スポーツ競技も意識したフィジカルトレーニング指導においては、「科学的根拠やフィジカルに関するデータ」を参考にしながら、論理的で信頼性の高い指導を提供したいと考えています。
そのため、様々な競技・年代・レベルごとで、実際に測定したデータが貴重になります。
そこで今回は、バレーボールの強豪校である県立岐阜商業高校に、フィジカル測定会の実施を提案させていただきました。
県立岐阜商業男子バレーボール部について
県立岐阜商業高校は100年以上の歴史があり、岐阜県を代表するスポーツ強豪校です。
陸上・野球・水泳・バレーボールなど多くの部活動が全国レベルであり、多くのプロスポーツ選手も輩出しています。
その中でも、男子バレーボール部は、「2022年インターハイ出場、2023年春高バレー出場、2024年春高バレー出場」という成績を収めています。
フィジカル測定会の内容
「フィジカル測定」は、それぞれの競技に必要なフィジカル(体力)の各項目を測定し、以下のように、選手の現状のレベルを確認できたり、トレーニングメニュー検討の判断材料として活用できます。
- 測定データから各自の長所や課題を確認する。
- 測定データから今後のトレーニングメニューを検討する。
- チームの特徴を見出す。
- トレーニングの成果を確認する。
競技に合わせた測定種目で行う必要があるので、競技によって測定種目が異なります。また、測定できる環境や使える器具によっても測定種目をアレンジする必要があります。
今回は、高校生のバレーボール部が対象ということで、以下の種目の測定を実施しました。
- 立ち幅跳び
- 反復横跳び
- メディシンボールバックスロー
- Tテスト
- ベンチプレス
- スクワット
立ち幅跳び
立ち幅跳びは、「跳躍力の指標」として測定項目に取り入れました。
※垂直跳びも検討しましたが、測定が正確に行える環境や道具が揃っていなかったため、立ち幅跳びとしました。
立ち幅跳びで好記録を出すには、「下半身の筋力、下半身から上半身への力の連動性」などが求められます。
反復横跳び
反復横跳びは、「アジリティの指標」として測定項目に取り入れました。
※アジリティとは、敏捷性と日本語訳される言葉で、素早く正確に方向転換したり、目的とする動きができる能力を指します。
反復横跳びの記録が良いほど、「バレーボールにおいてボール下に素早く入ったり、素早く正確に移動したりできる」と言えます。
メディシンボールバックスロー
メディシンボールバックスローは、「全身のパワーの指標」として測定項目に取り入れました。
手で投げるので、上半身の種目と思う方もいるかもしれませんが、実際のところは、下半身でしっかり地面を押し、全身を力強く伸展しないと遠くに飛ばすことはできません。そのため、全身運動と言えます。
Tテスト
Tテストは、「スピード、クイックネス、アジリティの指標」として測定項目に取り入れました。
前後、左右への素早いダッシュが必要な種目であり、移動するスピードだけでなく、素早い方向転換、切り返しが求められます。
ベンチプレス
ベンチプレスは、「上半身のパワーの指標」として測定項目に取り入れました。
ベンチプレスはバーベルとプレートを使った、フリーウエイトの種目に該当しますが、これらは細かい重さの調整がしやすく、また、普段トレーニングとして実施できるので、成長の変化が分かりやすいと考えています。
スクワット
スクワットは、「下半身のパワーの指標」として測定項目に取り入れました。
スクワットの動作は「股関節、膝関節、足関節を使って垂直方向に大きな力を発揮するもの」であり、これは垂直跳びやバレーボールにおけるジャンプ動作に近いものがあります。
単純にスクワットの重量とジャンプ力が相関性があるわけではありませんが、ジャンプやダッシュに大前提として必要な下半身のパワーの指標として分かりやすいと考えています。
フィジカル測定会の結果・分析・フィードバック
それぞれの種目の測定結果をまとめて分析し、弊社がこれまで測定した高校生アスリートのデータと比較したり、各種目の相関性などを踏まえて、表やグラフで見える化していきました。
また、測定結果から見えた課題を考察し、課題に対する改善案と合わせて、県立岐阜商業高校の男子バレーボール部にフィードバックさせていただきました。
まとめ
岐阜県を代表するスポーツ強豪校のフィジカルデータを確認できたことで、今後の指導における基準や目標値がある程度見えたことは、非常に大きな価値がありました。
今後も様々な競技・競技レベル・年代の測定結果を集め、数字をベースとした指導につなげられるようにしたいと思います。
Sharezでは、今回のようなフィジカル測定会を積極的に開催していきたいと考えています。
「フィジカルのデータを測定してみたい、興味がある」といった部活動やスポーツチームの関係者の方々や、選手の方々はお気軽にご相談ください。