パーソナルトレーニングジム「Sharez高山店」トレーナーの桂川晃尚です。
飛騨高山高校女子バスケットボール部の顧問である「垣内先生」から、「怪我をしない身体づくりをしたい」、「フィジカル強化して競技パフォーマンスを高めたい」というお話をいただき、Sharezで「身体づくり・フィジカル強化」のサポートを実施しています。
その一環で、サポート初回に、個々の筋力レベルを評価する「フィジカルテスト」を実施しました。
目次
高校女子バスケットボール選手向けフィジカルテストの内容
バスケットボールに必要な基礎筋力を測定する上で、個々のレベルを判断する7つの種目を実施しました。
※2023年9月1日と9月8日の2日に分けて実施。
それぞれの種目の記録を数値化することで、自身のフィジカルレベルを判断でき、どこを強化したら良いのかが見えてきます。
- 懸垂
- メディシンボール投げ
- Tテスト
- 立ち幅跳び
- 閉眼片足立ち
- プッシュアップ
- シットアップ
フィジカルテスト①懸垂
上半身の筋力の引く動作(プル動作)の評価として、懸垂を選択しました。
測定は、3段階にレベルを分け、個々のレベルに応じて実施しました。
- レベル1:膝付き懸垂
- レベル2:肘90°曲げ懸垂
- レベル3:肘伸ばし懸垂
チェック項目として、「バーの位置まで顎がくるか」、「肘を90°もしくは伸ばして上がってこれるか」を見ていきました。
フィジカルテスト②メディシンボール投げ
「下半身の力を活かしながら、上半身に上手く力を伝えられるか」を測るために、メディシンボール投げを取り入れました。
テスト内容としては、「前方投げ」と「後方投げ」を実施しました。
身体が起きすぎていたり、ボールの起動が低いと、ボールを遠くに飛ばすことが難しくなります。
チェック項目として、「腕の力だけで投げていないか」、「ボールの軌道が高すぎたり低すぎないか」などを見ていきました。
フィジカルテスト③Tテスト
バスケットボールは、前後左右の素早い方向転換やスピード、機敏性の能力も必要となります。
それを評価する方法として、「Tテスト評価法」を実施しました。
※Tテスト評価法とは、10m×10mのT字型を「フロント走・サイドステップ・バック走」を用いて、その速さを測る測定法です。
チェック項目として、「カラーコーンに触れながら行えているか」、「加速からの減速や方向転換がスムーズにできているか」などを見ていきました。
フィジカルテスト④立ち幅跳び
立ち幅跳びは、下半身と腕振りのタイミングで、遠くまで跳んだり、高く跳んだりする力を評価するために実施しました。
メディシンボール投げと近い動きになりますが、全身運動の中でも主に下半身の爆発的な力を評価するテストです。
チェック項目として、「腕振りとジャンプのタイミングがスムーズに行われているか」、「お尻を引き込み下半身の力が使えているか」などを見ていきました。
フィジカルテスト⑤閉眼片足立ち
閉眼片足立ちは、下肢の筋力やバランスを評価する種目として実施しました。
バスケットボールは、片足着地や体幹力が必要な競技になるため、その筋力が低下していると、膝や足関節の怪我のリスクが高まります。
チェック項目として、「腰に当てた手が離れていないか」、「軸足の位置が動いていないか」などを見ていきました。
フィジカルテスト⑥プッシュアップ
上半身の筋力を測る上で、引く動作(プル動作)は懸垂で測定しましたが、押す動作(プッシュ動作)はプッシュアップを取り入れました。
測定は、3段階にレベル分けして行いました。
- レベル1:胸付きプッシュアップ
- レベル2:膝付きプッシュアップ
- レベル3:スタンダードなプッシュアップ
チェック項目としては、「腰やお尻が落ちてきていないか」、「頭や首が落ちて背中が丸まっていないか」、「下ろす深さが浅くなっていないか」などです。
フィジカルテスト⑦シットアップ
体幹チェック種目として、シットアップを取り入れました。
スポーツにおいて、体幹力や安定性が求められますが、アイソメトリック能力が高い選手は筋肉を縮めたり伸ばしたりする能力も高いと言えます。
測定は、3段階にレベル分けをして実施しました。
- レベル1:両手を前に伸ばしてシットアップ
- レベル2:両手を肩の前にそえてシットアップ
- レベル3:両手を頭の後にそえてシットアップ
チェック項目として、「反動を使って起き上がってきていないか」、「背骨を丸めながら下ろせているか」、「下ろす時にストンと落ちていないか」などを見ていきました。
まとめ
「身体づくり・フィジカル強化」のサポートの一環で、7つのフィジカルテストを実施しました。
バスケットボールの競技特性もあり、「ジャンプやダッシュ系、スクワット系の動き」が得意な選手が多かったですが、「プッシュアップやシットアップ」は個人差がかなり出ていました。
フィジカルテスト結果をまとめて、チームや選手の弱点を明確化できると、次に何をすれば良いかが見えてきます。
限られた時間と環境の中でも、工夫するとできることは多々ありますので、課題の解決や目標に向けて取り組んでいけると良いなと感じました。
Sharezでは、今後も積極的にスポーツ指導分野にも力を入れていきたいと考えております。
エリアや競技を問わず、スポーツに携わる多くの方に、専門的な技術や知識を提供し、よりスポーツを楽しんでいただきたいと思っております。
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